YouTubeのセサミ・ストリートチャンネルがもうじき視聴数10億人を突破する。先週15日に公開されたカウントダウンビデオにて、テリーモンスターがトップシークレット・ビデオを突破記念日に開示すると視聴者に呼びかけている。

セサミ・ストリートはYouTube初の非営利団体そして米国の幼児向けのメディアコンテンツとして2006年に登場した。最近では、PBS(米国の公共放送サービス。セサミ・ストリートは1970年から放送開始)で放映されているのと同様に、日ごろから多くの子供たちにiPadやラップトップで視聴されている。「マルチプラットフォームにコンテンツを載せることで、多くの子供たちにカリキュラムを体験する機会を与えられるだけでなく、家族そろって、そのコンテンツを何度も繰り返して楽しんでもらえる。この理論を持って我々はYouTubeで展開を始めた。個人的にも、YouTubeプラットフォームがこれほどまでに強力に影響を与えてくれるとは思いもよらなかった」と、セサミ・ワークショップでコンテンツ配給担当のテリー・フィッツパトリック氏は語る。

セサミ・ワークショップは昨年、TV制作側にデジタルメディアグループを設立し、セカンドスクリーン向けのコンテンツも企画からTV番組と同じエレメントで制作できるワークフローを構築した。一番人気の高い”エルモの歌”は2009年にYouTubeに公開されて以来、8600万回も視聴されている。

YouTubeでは、教育分野はGoogleで急成長しているコンテンツカテゴリの一つだと見なしている。今回の10億PV突破という記録は、「セサミ・ストリートが教育分野での卓越した指導者であり、YouTubeをいかにクリエイティブに使っているかの証明である」と、YouTubeの教育分野の戦略的パートナー担当マネージャのケイトリン・ヘンドリクソン女史は語っている。

昨年末には韓流ラッパーPSYがYouTube史上初の視聴者10億人超えを果たし、無名当初、YouTubeで音楽活動を展開していたカナダのPops/R&Bシンガー、ジャスティン・ビーバーの2年越しの8億PVの記録を塗り替えたばかり。

(山下香欧)