昨年秋にオートデスク社がリリースした、コンシューマー向け無償CAD&3Dモデリングツール「オートデスク123D Design」で3DオブジェクトのプリントがiOSデバイスからでも簡単にできる。オートデスクと米MakerRobo社は、ホビーユーザー向けに123DとMakerRoboのデスクトップ型3Dプリンター「MakerBot Replicator 2X」 のプロモーションを行っている(http://www.123dapp.com/makerbot)。モデリングに特化した123D DesignのデータをMakerBotの3Dプリンターで直接プリントできることで、自作3Dデザインや製造の普及を図りたい意向だ。

MakerBot Replicator 2Xは、MakerBot社がCES2013で披露した最新3Dプリンターで、積層ピッチ100ミクロンのエクストルーダーを2基搭載したデュアルヘッドモデル。2種類のフィラメントによる同時プリントが可能な最新モデルだ。サイズは50センチ四方(49x42x53.1cm:スプール込)、重さは約13キロ。

123D Design は、iOS端末やMac、PC、ウェブブラウザなどで動作するクロスプラットフォームの3Dモデリングツール。3Dツール初心者でも簡単に操作できるインターフェースを持ち、クラウドを使ってデータを管理できる。123D Designで生成したデータは、オートデスクが提携しているSculpteo、Shapeways、i.materializeといった3Dプリンティングサービスを通してプリントすることができるほか、ほとんどの3Dプリンターが対応するstlファイルとしてエクスポートすることができる。

2月には3Dモンスターや生物のモデリングに特化したアプリ「123D Creature.」(iPadのみ対応)がリリースされており、オートデスクの開発チームからは、自由に利用できるモデリングデータがMakerBotのデジタルデザイン共有サイトより公開されている。
http://www.thingiverse.com/123DCreature/designs

公式ブログによると2社は、123D CreatureやMakerBotの新しいデスクトップ型の3Dスキャナーを含め、今後とも大衆への普及促進を展開していくという。MakerBotでは、5月に恒例で開催されるメーカーフェア(サンフランシスコ、カリフォルニア州)にて詳細を説明できる予定としている。

(山下香欧)