Googleの開発サードパーティCadalog社は、元Google社の3Dモデリング・ソフトウェア「SketchUp」のモデリングデータを、iPadへエキスポートするプラグイン「Viso3D」をリリースした。SketchUpのフェースやテクスチャをエキスポートし、ライトマップを加え、iOSモバイルデバイスで3Dモデルを表示・ナビゲーションができる機能を備える。ライトマップはSketchUpの日光/影や間接照明をシミュレートする。iPad上では、SketchUpシーンポジションに対応し、ライン、パンや周囲を見渡すことや、ウォークスルーができる。
SketchUpは、昨年春にGoogleからTrimbleに売却され、現在はTrimbleがGoogleとよい関係を続けながら発展させている。
Viso3DはSketchUpモデルをiOS向けファイルフォーマット(.xcs)に変換するプラグインと、3D.xcsファイルをiOSデバイス上で表示・ナビゲーションできる無償のアプリの2つから成る。後者のアプリはiTunes AppStoreでダウンロードできる。この無償Viso3Dアプリでは、エキスポートされた、SketchUpのジオメトリ、カラー、テクスチャやシーン、シャドウが使え、ナビゲーションツールには、回転、パン、ウォークスルーや顔のエッジ、ライトマップのオン・オフ(日光/影)のほか、SketchUpのシーンカメラ位置が設定されている。
たとえばSketchUpユーザーが変換した.xcsファイルをメールに添付して、クライアント側のiPadでレビューしてもらったり、Dropboxを介してデータのやり取りや、またiTunesを使ってデスクトップPCからファイル転送を行ったりと、作業環境に便利さが追加される。
Viso3Dは現在、SketchUp 8のWindows版に対応できる。Mac OS用は近々リリース予定。価格は59ドル。30日間お試しで使える体験版も提供されている。
(山下香欧)