英エモーション・システムズ社が開発するファイルベースのラウドネス測定補正ソフトウェア「eFF」が日本放送協会(NHK)に導入された。

eFFは、ファイルベースでラウドネス値を解析することの出来るラウドネスメータ ソフトウェア。ARIB TR-B32ラウドネスに準拠しており、CM納品フォーマットで作成されたビデオファイルの本編のみを抽出してラウドネス測定することも可能である。

本システムは今回、システム構築を行ったコンドーブロードキャスト社と提携してNHK向けに機能拡張が施されており、MXF Op-1a、Op-Atom(P2カードネイティブとシングルファイル)音声データを測定・補正できるようになっている。補正はARIB TR-B32の他、ユーザがカスタマイズしたプリセットで行うことができる。Op-Atom環境下では、実尺長の10倍の速度で測定と補正が完了する(CPU:Core i7/メモリ:8GB/HDD:SATAでシステム構築をした場合)。さらにCPUとDISKグレードアップにより20倍の性能を得ることができるという。

エモーション・システムズとコンドーブロードキャストは現在、次世代ビデオファイルフォーマット、そしてメディアアセット・マネージメント装置との連携への対応を進めている。

尚、eFFはNAB2013にて、エモーション・システムズのブース(SU8603)に展示される。現地ではコンドーブロードキャストから日本語による実機デモンストレーションも可能(事前予約制:support@kondobc.co.jpへメールで連絡)。

(山下香欧)