XA25
キヤノンは、業務用HDビデオカメラの新製品として「XA25」「XA20」の2機種を2013年6月中旬より発売する。希望小売価格はいずれもオープン価格。市場想定価格はSDI端子搭載/ハンドルユニット付属モデルのXA25が25万円前後、SDI無し/ハンドルユニット別売りのXA20が17万円前後の見込み。
XA20
XA25/XA20は2011年3月に発売された業務用小型HDビデオカメラ「XA10」の後継機種として登場。従来からの小型ボディを継承しつつ、ズームレンズ・CMOSセンサー・映像処理プラットフォームを刷新。同社では、主に報道をはじめとする様々な記録撮影での利用を想定しているという。
レンズには新開発の光学20倍ズームレンズを搭載。歩き撮り時などに発生する画像歪みを電子的に補正するダイナミックモードオン時で28.8mm-576mmの20倍ズーム、オフ時は26.8mm-576mmの21.6倍ズームが行なえる。8枚羽根円形絞りで背景のボケ味も美しく表現できる。手ぶれ補正はこれまでの上下左右補正に光軸回転・水平回転・縦回転の補正が追加され、5軸方向に対応。撮影状況に応じて最適な防振効果を得られる「マルチシーンIS」とともに、強力な手振れ補正を利用できる。
モニターには同社製ビデオカメラとしては初めて有機EL静電容量式タッチパネルを採用(3.5型/約123万ドット)。45°のチルト機構と遮光アイカップを備えたビューファインダー(0.24型、約156万ドット)、シーソー式ズームキー、バリア付きレンズフードなども装備し撮影業務をサポートする。
記録メディアには別売りのSD/SDHC/SDXCカードを使用する。記録方式はAVCHD(28/24/17/5Mbps)とMP4(35/24/17/4/3Mbps)の2種類で、1080/60pや24pにも対応。新開発の映像処理プラットフォーム「DIGIC DV4」を搭載し、一度の撮影で異なる記録方式・ビットレートの動画同時記録が可能だ。同時記録したMP4(3Mbps)ファイルを内蔵Wi-Fi機能でFTP転送し、ニュース速報用に使うといったことも行える(AVCHD:28Mbps、MP4:35Mbpsおよびシネマモードでは同時記録不可)。Wi-Fi機能ではタブレット端末などでWebブラウザーにアクセスし、リモート操作や映像再生も行える。
同時記録できる記録形式・ビットレートの種類と制限
WEBブラウザーを使った遠隔操作イメージ。アプリは不要
XA25/XA20の発売に合わせて、バッテリーパック「BP-820」(14,700円 ※XA25/XA20標準付属品)、「BP-828」(21,000円)、ワイドアタッチメント「WA-H58」(52,500円)、ハンドルユニット「HDU-1」(42,000円 ※XA25標準付属品。XA20はオプション)も6月中旬に発売を予定している(いずれも税込メーカー希望小売価格)。