Blackmagic Designは、4K対応スイッチャー「ATEM Production Studio 4K」をNAB2013にて発表した。価格はUS$1,995(国内:203,800円)。
ATEM Production Studio 4Kは、SD/HD/4Kの映像信号を最大8系統まで接続できるビデオスイッチャー。クロマキー/トランジション/メディアプール/ダウンストリーム・キーヤー/オーディオミキサー/マルチビューなどスイッチャーに必要な機能を搭載。トランジションは、すべて4Kネイティブ環境で制御され、ミックスやディップ、ワイプ効果を、さまざまなパターンやストロークで使える。
カメラなど外部映像機器との接続は6G-SDIおよびHDMI 4Kビデオ接続を利用。すべての入力段階においてフレームシンクロナイザーを搭載。またHD-SDIダウンコンバート・プログラム出力を搭載しており、スイッチャーの操作を4Kで行いつつ、HDプログラム出力も可能だ。
ATEM Production Studio 4Kには2系統のメディアプレーヤーが内蔵されており、最大20枚の4K静止画(フィル/キー付き)を保存できる。同梱のPhotoshopプラグインによりPhotoshopからスイッチャーへ直接グラフィックやテロップを連携させることも可能だ。
マルチビューモニタリング機能では、1台のSDIモニターやHDMIテレビに、独立したプログラム、プレビュー、8系統のスイッチャー入力の全ソースを確認できる。マルチビュー出力はHDにダウンコンバートされ、4K映像を取り扱う場合でも通常のHDモニターやテレビが利用できる。
操作は同梱のソフトウェアのコントロールパネル「ATEM Software Control Panel」(Win/Mac対応)を利用してPC上から行うが、別売りのハードウェアのコントロールパネル「ATEM 1 M/E Broadcast Panel」「ATEM 2 M/E Broadcast Panel」も利用可能だ。その他、主な特長は下記の通り。
(以下、同社プレスリリースより引用)
- メディアプレーヤー、クロマキー、トランジションなどを搭載した、完全なライブプロダクション・スイッチャー
- SD、HD、またはウルトラHD ビデオフォーマット間で使用するフォーマットをすばやく選択
- すべてのカメラアウト、プレビュー、プログラムを HD-SDI および HDMI 出力に表示する 内蔵マルチビュー機能
- 合計8 系統の入力 – 4 系統SDI/HD-SDI および 4 系統HDMI入力。すべての入力に自動リシンク機能搭載
- 16G-SDI プログラム出力。1系統の HDMI 4K プログラム出力および1系統のダウンコンバート HD-SDI プログラム出力
- 20枚の RGBA 静止画を保存できる、内蔵メディアプール。Photoshop プラグインを同梱
- 2 系統のメディアプレーヤーで、キー付きのグラフィックスをキーヤーに送信
- カット、ミックス、ディップ、 SMPTE 規格に準拠したワイプなど、多彩なトランジション
- クロマキーを含む、1系統のアップストリームキーヤーおよび 2 系統のダウンストリームキーヤー
- 1系統のAUX 出力。フロントパネルAUXスイッチングボタンおよび確認用のLCD スクリーン
- 内蔵オーディオミキサーが、ビデオ入力のエンベデッドオーディオと独立したオーディオ入力をライブミックス
- バランス XLR ステレオアナログオーディオおよび1系統の HiFi RCA ステレオオーディオを、内蔵オーディオミキサーに入力
- オーディオミキサーから、バランス XLR接続 および SDI/HDMI ビデオに出力
- ブラック、カラーバー、2系統のカラージェネレーター、メディアプールからなるインターナルソース
- コントロールパネル制御のためのイーサネット接続。MacおよびWindows対応のソフトウェア・コントロールパネルを同梱
- すべてのATEM ハードウェア・コントロールパネル と互換。
- ブラックバーストおよびHD3値シンクのゲンロック入力
- ポータブルソリューションとして最適な、コンパクトな1Uラックサイズ