株式会社Cerevoは、HDライブ配信デバイス「LiveShell PRO」のファームウェアアップデートをアナウンスした。LiveShell PROユーザーは無償の本体アップデートを行うことで新機能を利用可能だ。今回のバージョン(Rev.3495)で搭載された主な機能は下記の通り。
ローカルモード:LiveShell PROは独自サーバーを利用する際もLiveShell PROのコントロール用Webサービス「Dashboard」との通信のためインターネット接続が必要だったが、新たにローカルモードが搭載されたことでインターネットに接続することなくライブ配信が可能となる。社内LANなどの特定ネットワーク外に一切データが流れないため、秘匿性の高い映像も配信できるとしており、大学の講義を別会場に向けて配信したり、店内における監視カメラ用途など、さまざまなシーンで活用できるとしている。配信には別途RTMPサーバーが必要。
RTSPサーバー機能:RTSP(Real Time Streaming Protocol)に対応したサーバー機能を新たに搭載。LiveShell PROがサーバーになるモードで、RTMPサーバーを構築する必要なく、LiveShell PROと再生用端末のみで1対1の配信環境を構築することが可能。同時接続数は最大3人まで推奨としている。視聴する場合はRTSP対応プレーヤーでLiveShell PROに割り当てられたIPアドレスを入力し、PCやタブレット、スマートフォンから視聴できる。ポートフォワードなどの機能を組み合わせることで、インターネット経由で視聴することも可能だ。
Wirecast 4 ProのIPカメラとして動作するモードを追加:Telestream社のライブ配信ソフト「Wirecast 4 Pro(以下Wirecast)」のIPカメラとしてLiveShell PROが利用できるようになる。WirecastとLiveShell PROを組み合わせることで、LiveShell PROと接続したカメラの映像をWirecastで選択できる。なお本機能は映像のみの送出に限定される。
インターネット経由操作APIの公開:LiveShell PROをインターネット経由で操作できる「Dashboard」の操作APIを公開。入力の切り替えやビットレート変更といったDashboardの操作がほぼすべてAPIを経由してリアルタイムに操作できる。なおアカウントの登録およびデバイス登録についてはAPI公開の対象外となっている。