Alvaro GIANT

4K UHDディスプレイの大型サイズ、超高解像度の利点を利用したアプリケーションが登場してきている。独MyMultitouch社のAlvaro GIANTは84インチの大型4K UHDディスプレイ(3840×2160)で、横縦回転自由な上、フラットにしてテーブル仕様にもできる、マルチタッチスクリーンだ。12msという高速タッチレスポンスで、LED表示セル技術により、同時に32か所のマルチタッチを認識する上、指や手のひらなどスクリーンの接点の外形も判断できるようになっている。コントラスト比が1400:1、輝度が500cd/m2、水平、垂直とも178°という広視野角を持つ。

ソースは、HDMI、DVI、RGB、DisplayPort系統から入力でき、RS-232Cといった制御ポートも装備されている。SDKも提供され、Windows 8ベースといったスタンドアロン・ディスプレイシステムとして構築することができる。対応OSは、Windows (7/8/XP)、Mac OSX、 LinuxとAndroid。価格は定価で43,000ドル。3月にドイツで開催されたCeBITで初公開され、展示デモではAndroid OS(4.11)上でのアプリを起動させていた。

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Planar UltraRes Series

Planer社からは、84インチ型の4K UHDディスプレイで、フル1080p(1920×1080、60Hz)を4つ並べたタイル表示ができるモデルが登場している。従来では、マルチビューイングされた各表示はフル1080pとはいかず、960×540を1080pにアップスケーリングして表示する形式がほとんどだ。Planerの4K UHD対応UltraResシリーズ(UR8450)は、独自のソフトウェアでディスプレイ内をタイル表示および複数のディスプレイをつなげたマルチディスプレイ環境を構築でき、4Kの四分割(4画面タイル)表示では各表示が1080p/60Hzで可能だ。エッジ型LEDバックライトで、ダイナミックコントラストと局所の調光機能で高コントラストを実現する。

10億色の10bitリアル表示に対応、視野角は178°まで。内部処理は120Hzで、4K(3840×2160)は最大30Hz、タイル表示内(1080p)は60Hzまで可能。静音のファンレス、省エネ設計で、自動で切り替わるスタンバイモードでは0.5ワット以下の消費電力となっている。

多目的メディアルーム向けのディスプレイモデル「UR8450-LX」は21,900ドルで、デジタルサイネージや風景表示向けの高輝度モデルやパッシブ方式の3D表示に対応するモデルも揃っている。マウントは通常の壁掛け、スタンド方式で、両面スタンドも用意されている。

(山下香欧)