ノキア、ソニー、サムスン、東芝らが加入している連合であるMHL(モバイルハイデフィニションリンク)から新しい基準MHL3.0(MHL3)の仕様が明らかになった。コンシューマー目線でもニーズとして挙がっている、”MHLリンクでモバイルデバイスからディスプレイにより高画質な映像をつなぐ”として、新たに4K解像度がサポートされる。MHLはモバイルデバイス向けのHDMIのようなもので、現在3億台以上のデバイスに実装されている。
MHL3は既存の対応帯域が倍になることで、4K解像度(3840×2160/30Hzまで)および7.1chサラウンド(Dolby TrueHD/DTS-HD)の映像をテレビに出力することができるようになるという。ハイスピードの双方向チャンネルで4Kデータをテレビだけでなく、大容量記憶装置(ストレージ)とのやり取り、そしてタッチスクリーンやマウス、キーボードなどの入力デバイスとも平行して対応できるとしている。MHL3の形状は既存のMHL2と同じ5ピンで、またHDCP2.2コンテンツ保護に対応する。
今後拡大する4K映像記録ができるモバイル携帯とHDTVやUHDTVと繋いで高精細なビデオを楽しんだり、モバイルゲームを大画面でプレイできるほか、自動車のナビゲーションシステムと連携をとることもできる。
MHL3の仕様は9月中にMHLサイトで公開される。
(山下香欧)