パナソニックはIBCにて、P2カメラで初のAVC-Ultraコーデック対応のモデル「AJ-PX270」を発表、プロトタイプを展示している。発売時期は来春の予定。NABSHOW2014で出荷の発表というロードマップだろう。
今回お目見えしたAJ-PX270は、従来のAVC-Intra100に加えて、同じ記録容量で4倍長の記録ができるAVC-LongG(1920×1080 10ビット4:2:2)に対応。オプションで、AVC-Intra200にも対応する予定という。
2つのmicroP2カードスロットによるサイマル記録機能を持つ。新開発の高感度・低ノイズの1/3型3MOSセンサーを搭載し、従来機よりコンパクト化された、28mmからテレ端616mm(=35mm換算)のレンジをカバーする22倍ズームレンズを搭載。
ネットワーク機能としては、LAN端子のほか、オプションでワイヤレスLAN接続もできる。近い将来は、ワイヤレワークフローのための4G/LTE通信モジュールも発売される予定で、JVCカメラのように、ネットワークENG用カメラとしても活躍する期待が持てる。また4K Varicamの開発の進捗ついても言及があった。4Kは24p~120pまで対応、新しいスーパー35mmのイメージセンサーを開発中という。
またIBCパナソニックブースでは、新製品としてショルダーマウントフルHD 1080p AVCCAMカムコーダー「AG-AC8」も紹介。デュアルSDカードが利用でき、自動で次のカードに記録を続ける機能がある。21倍光学ズーム、50倍のオートズームを実装する。
そのほかにも、AW-HE120を4基実装したパノラマ撮影システム、2/3型220万画素3MOS搭載メモリーカード・カメラレコーダー AJ-PX5000と、コンパクト4Uハーフラックサイズのメモリーカード・レコーダーAJ-PD500も展示している。
(山下香欧)