このキックスターターに現れたGoPro向けのスタビライザーSTABiLGOは、米Freefly Systems社のフルデジタルカメラジンバル「MōVI」からのインスピレーションだったという。MōVIはDSLR・シネマカメラ向けで、価格は三ケタだ。そこで、もっと手頃な価格でGoPro向けにと、ニューヨーカーのシネマトグラファー2名が、プロジェクトとしてキックスターターに立ち上げた。1人はMTVでテクニカルプロデューサーを務めている。
STABiLGOの紹介ビデオ&テストシューティング
キックスターターのキャンペーン前に9か月間ほど開発期間が費やされた。資金募集の目的は、中国で量産するためだ。キックスターターでデビューした数週間で、STABiLGOの勝利を認める6グループから連絡があったという。
STABiLGOは、ジャイロセンサーが付いた、電動モーターが32ビットのFMCU(Flash Micro Controller Unit)で制御される。ジンバル雲台プレートはカーボン素材を採用。
GoPro装着時でも総重量が700g以下と、片手で十分持っていられる重さだ。設定は難しくなく、通常の雲台にとりつけるようにカメラを取り付けて重心(COG:X:27.5mm、Y:11.5mm、Z:35.5mm)が設定されれば準備完了だ。カメラバランスを整え、電源を入れれば、後はカメラで収録するだけ。稼働時間は、フル充電で90分だという。ピッチ角(前後傾き)180度、ロール(左右傾き)270度になっている。安定速度は、ロール/ピッチとも、180度/秒。
STABiLGOのサイドバイサイドテスト
キックスターターでのキャンペーンは終了している。キックスターターで先行予約したバイヤーにはベータ版を来月には順次出荷するとしている。正式版は来年3月に発売、価格は699ドルを予定している。
(山下香欧)