新製品の発表を秋のIBCに当てているARRIから、2KカメラAMIRAが披露された。来年初夏までに市場に投入する予定だ。
ALEXAと同一のSuper 35mmセンサーを採用しながらも、ALEXAのような拡張オプションやリモートコントロール機能は装備せず、ショルダーマウントのENGスタイルで簡単に撮影に臨めるようになっている。価格も低く設定されるとのこと。ARRIがC300/F5ユーザーをターゲットとすれば、20,000ドルあたりになるだろう。
ドキュメンタリースタイル・カメラという位置づけで、ウェザーシールドも施されており、ドキュメンタリー、コマーシャル、予告篇、企業映像やライブイベント撮影と、場所を選ばず撮影できる。更に14ストップ以上のダイナミックレンジ、カスタム3D LUTの読み込みとグレーディング機能を本体で持っており、アリフレックスカメラからのルーツとプライドを表している。オンセットでの収録時に予め3D LUTで調整しておけるのは、ポストプロダクションサイドの作業時間と手間を省くフローを担う。
Rec709もしくはLog C収録を、ProRes LT、422、422(HQ)、444コーデックで行う。最大200fpsのハイスピード収録ができ、本体実装のCFast2.0対応CFカードに記録する。音声は、4チャンネルPCM音声48kHz 24bit。その他の特徴は以下の通り。
- NDフィルター内蔵(0.6、1.2、2.1)
- 1280x1024 OLEDビューファインダー
- 折りたたみ式TFTサイドモニター
- レンズマウント交換可能(PL、12ピンPL、B4、Canon EF)
AMIRAのPV
UWZ 9.5-18/T2.9
またARRIはIBC2013にて、プロフェッショナルシネ初の超広角ズームレンズ、「UWZ 9.5-18/T2.9」も発表している。
(山下香欧)