Blackmagic Designの発表によると、二人組レゲエユニットDef Techのミュージックビデオ「Marathon」に、Blackmagic DesignのDaVinci Resolveが使用されているという。

Def Techの最新アルバム“24/7”の収録曲である「Marathon」のミュージックビデオは、IMAGICAとタッグを組んでUltraHD 60pで制作され、雨粒や暗闇の中で走る光などの印象的なシーンが高解像で表現されている。同作品はUltraHD 4Kを訴求する目的もあり、今年開催されたプロダクションEXPOで84インチのUltraHDモニターで上映された。

撮影には、データ確認用に収録サポートシステムのONSET DOCKを持ちこんだという。DaVinci ResolveがインストールされたMac Proとコンソールがセットアップされて、撮影現場でルックの生成や確認ができるようになっている。

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カラリストの原田麻子氏

CMプロダクションユニットデータイメージングチーム、カラリストの原田麻子氏は次のようにコメントしている。

原田氏:歌っている表情をよく見せて、Def Techの魅力を引き出すようなものにしたいと考えていました。Resolveでグレーディングするときも黒をかなり締めたルックにしましたが、表情や背景の雲などのディテールもきちんと引き出すことができました。

撮影は楽曲のイメージに合わせ、屋外で強めの照明を焚いて行なわれた。Def Techの2人が雨の中で歌ったり、プロのアスリートたちがパフォーマンスしたりするのを4Kカメラで捉えた。撮影素材は、DaVinci Resolveでコントラストや青みがかったトーンをつけ、躍動感あふれる映像ができあがった。

DaVinci Resolveを使っての4K素材のグレーディングは普段から行なっていたので、特に困ることはなかったという。途中にカットの差し替えもあったが、グレーディング自体は6時間ほどで終了した。

原田氏:作品前半に出てくるシーンで、強い照明を当てて撮影している部分があります。コントラストを出すためにレベルを上げていったら、照明のハイライトのレベルが反転してしまったのですが、トーンカーブを使って戻すことができました。いろいろなツールを使い分けることで、問題に即時に対応できるのは助かりましたね。

CMプロダクションユニットデータイメージングチームの山田堅二郎氏は、4Kでの制作について次のようにコメントしている。

山田氏:データマネージメントの点から考えると4Kはとても手間がかかります。4K60pはHD24pの10倍くらいのデータ量になります。単純にデータを移動するだけでも、10倍とまではいわなくても、相当の時間がかかります。そのため、撮影後のRAWデータはResolveでオフライン用のQuickTimeファイルを作成しました。オフライン編集などは、プロキシで行なうので普段のHD作品の制作と変わりませんでした。

現在、4Kを含め数多くのビデオ規格が存在し、私たちは常にそういった新しい技術に対応することを求められています。Resolveはサポートするファイルやコーデックが幅広く、また新しい規格にもすばやく対応してくれるので助かっています。