日本放送協会(NHK)の松本正之会長は先日行われた定例会見の中で、ソチオリンピックに合わせて行うデジタルサービスの内容を説明した。NHKはハイブリッドキャストも活用しながら、これまで以上に視聴者のニーズに沿ったサービスを展開していく。
ソチオリンピックまであと60日余り。NHKでは既にパソコン向けの特別サイトを開設しており、放送予定やリアルタイムの競技結果など関連ニュースを逐次アップデートしていく。本サイトでは、現在放送中の番組や配信中の競技をトップ画面に掲載してリアルタイム性をアピールする。
オリンピック会期時期では、配信中の競技が終了しないうちに途中で最初に戻って視聴できる「時差再生サービス」を、11月に総務省から認可がおりたライブストリーミングとハイブリッドキャストで展開する予定。ライブストリーミングでは、NHKと民放の事前の放送計画の中で生中継をしない競技をピックアップ。1日数種目配信するという。
ハイブリッドキャストではホーム画面に、時差再生サービスを起動させるボタンを設置。時差再生が始まると、任意の早送りや巻き戻しが可能になる。この時差再生機能はライブが終わると再利用できない。
スマートフォンで利用できる無料のアプリも提供する。アプリでは放送予定とメダルランキングの情報をリアルタイムに更新しながら、動画サービスも提供する予定。データ放送では、工夫されたインターフェースで放送予定や情報がすぐに探せるようになっており、また「みんなが選ぶベストシーン」と「スタンプラリー」という2つの視聴者参加コンテンツを搭載する。
(山下香欧)