Blackmagic Designの発表によると、オルタナティヴ・ロックバンド、エルボーが、発売間近のアルバムの特別映像を初公開し、その映像の撮影にBlackmagic Pocket Cinema Cameraが使用されたという。撮影は、サルフォードに拠点を置くプロダクション会社、Soup Coが担当した。

「Fly Boy Blue / Lunette」は、3月発売予定のエルボーのスタジオ・アルバム「The Take Off and Landing of Everything」に収録される新曲だ。同曲のプロモーションビデオには、バース近郊のPeter Gabriel’s Real WorldStudiosで以前に行われたセッションの映像や、マンチェスターのBlueprint Studiosで撮影された最近の映像が含まれている。Blueprint Studiosは、リードボーカルのガイ・ガーヴェイ氏がボーカルのレコーディングを行った場所でもある。

これまで10年以上にわたって同バンドの制作活動に携わってきたSoup Coのマーク・トーマス氏は、自らカメラを持って撮影を行い、時には撮影監督のパーシー・ディーン氏と協力しながら、同バンド6作目となるスタジオ・アルバム制作の姿を映像に収めた。

トーマス氏:エルボーが6作目のアルバム制作に取り組むドキュメンタリー映像をPocket Cinema Cameraで撮影して、しばらく経ちます。このような撮影では、バンドの邪魔にならないよう控えめに作業を行うことが重要ですが、その点でPocket Cinema Cameraは非常に優れています。機材やスタッフの人数を増やすことなくクオリティーの高い作品を制作できたのは、驚くべきことです。私は2台のカメラを使用して、Blueprint Studiosの3つの部屋で撮影を行いました。レコーディングスタジオではトラック/ドリーを使用してバンドの演奏シーンを撮影し、他のシーンではカメラを手持ちに切り替えました。

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トーマス氏:私にとって大きな利点となったのは、Blackmagicのカメラを使えば、ドキュメンタリー形式で撮影したバンドの演奏シーンが、そのまま洗練されたプロモーションビデオになることです。このコンパクトなカメラの値段を考えると、本当に驚くべきことです。私は、13ストップのダイナミックレンジによる、広いラチチュードを気に入っています。おかげで、撮影中はポストプロダクションで妥協することなく、新しいことにどんどん挑戦できるんです。

例えば、サルフォードの風景が見える窓を撮影したシーンがあります。近くに置いてあるボードには、全楽曲のタイトルが書かれていました。このショットでは、私たちは屋外にある露出不足の素材と、ボード上の露出過多の素材のバランスを調整しなければなりませんでした。しかし、Pocket Cinema Cameraで撮った広いダイナミックレンジのデータのおかげで、画像品質に妥協することなく、この問題にポストプロダクションで対応できたんです。