Images courtesy of Paramount Pictures.
Blackmagic Designの発表によると、ロンドンのCompany 3にて、スリラー映画「エージェント:ライアン」のフィニッシングにDaVinci Resolveが使用されているという。ケネス・ブラナー監督は、ベストセラー作家トム・クランシー氏のキャラクター「ジャック・ライアン」をもとに、パラマウント・ピクチャーズによるスパイ映画シリーズを完成させた。
「エージェント:ライアン」は、現代社会を舞台にした、テンポの速い痛烈なスリラー作品。今回新たに創作されたストーリーでは、主人公(ジャック・ライアン)の若き日々が映し出されている。今作「エージェント:ライアン」では、ライアンがCIAに入局した後、米国の経済システムを不能に陥らせるテロ攻撃の脅威に直面する姿に焦点が当てられている。
Company 3のカラリスト、ロブ・ピッツィ氏は、2013年上旬、ロンドンのPinewood Studiosでディレクターのケネス・ブラナー氏と撮影カメラマンのハリス・ザンバーラウコス氏と初めて出会った。三人はそこで、35mmアナモルフィックレンズで撮影された「エージェント:ライアン」の簡易編集版を観た。
ピッツィ氏:圧倒されましたよ。スピーディなアクションシーンに溢れていて、ストーリーも素晴らしい。私たちが観た映像はワンライト処理をしたデイリー素材だったので、調和していないショットも多く、シーンによっては変換が原因で色がずれているものもありました。
ピッツィ氏の最初の作業は、編集作業をやりやすくするため、Davinci Resolveを使用してグレーディングの簡単プレビューを作ることだった。
ピッツィ氏:皆で座って、全シーンを流しながら、どんな作業が必要かを話し合いました。難しいことは全くありませんでした。肌のトーンも良く、目も綺麗に映っていて、登場人物の顔が引き立っていました。無理矢理に処理を行った感じもありませんでした。このプレビュー用の最初のグレーディングが、メインのDIグレーディングの基準になりました。
Images courtesy of Paramount Pictures.
ピッツィ氏:私はザンバーラウコス氏と数週間かけてDIグレーディングを行いました。彼の行った照明は素晴らしかったので、私の作業はとても楽になったんです。作業の第一段階目として、私たちは各シーンそれぞれの雰囲気を作り上げました。その後、私は目などの細かい点に集中しました。スピーディなカットが多いアクションシーンでは、カメラや役者たちが動き回るので、調節するのが大変でした。しかし、Davinci Resolveのオートトラッキング機能のおかげで、私たちはまた助けられたんです!満足できるグレーディングが出来上がった後、完成した映像を提出する前に、ケネス(ブラナー氏)と一緒に若干の変更を行いました。