Blackmagic Designの発表によると、オランダの放送局NOSが、ソチ冬季五輪の放送に向け、信号のルーティングと配信用にBlackmagic Universal Videohub 288を導入したという。ライブプロダクションを専門とするBroadcast Rental社によって構築されたソチの放送設備では、大会を通して60以上のライブ信号が取り扱われる。
ソチの国際放送センター(International Broadcast Center)に設置されたマスターコントロール・ルームでは、40以上の会場から解説席のライブフィードを受信し、オランダの選手、コーチ陣、応援団が集まる「Holland House」からは、オリンピックの舞台裏を紹介するための映像を受信する。
Universal Videohubはタッチスクリーンモニターとソフトウェアで操作可能だ。VideohubからHD-SDIビデオ信号が編集用にインジェスト・システムに分配され、オランダでの放送用に2つのフィードが制作される。Universal Videohubを使用することで、マルチビューとモニターへの信号配信がコントロールハブ内で管理できるため、信号の選択が容易になる。さらに、タリーシステムをVideohubに接続することで、ルーターの状況をモニタリングできる。タイムコードやフィードタイトルなどを含むタリーからの情報は、マルチビューのディスプレイ下部に表示されるため、制作スタッフは各フィードに関する必要な情報を一目で確認できる。
また、Broadcast Rental社のエンジニアが、オリンピック期間を通してNOSの制作チームの技術サポートを行うため、制作スタッフはオリンピック各会場から送られてくる最も重要なシーンの配信に専念できる。
Broadcast Rental社のマーティン・スワート氏は次のようにコメントしている。
スワート氏:Blackmagic DesignのUniversal Videohubは、私たちの行なうオリンピック配信の中核をなすものです。Universal Videohubを使用すれば、一時的なユニットでも信号を確実に取り扱えるので、NOS局の要求に完全に沿った、信頼性の高いカスタム・コントロールハブを構築できるんです。
SD/HD-SDI接続のおかげで、編集システムに素早く簡単にリンクでき、イベント間でシームレスなトランジションが行えます。