株式会社朋栄は、東京・恵比寿の本社においてNAB2014出展内容の事前説明会を開催した。

昨年に引き続き”Continuous Innovation”を出展のメインテーマとしながら、”FOR-A for a 4K Future”をサブテーマに掲げ、ハイスピードカメラFT-ONEをはじめとする4K対応製品群を出展。そのほか、従来通りHD/SD対応のファイルベース製品、ベースバンド製品においても各種新製品を出展予定だ。

同社ブース(セントラルホール/ブースNo. C5117)では、高速度カメラ、スイッチャ、ルータ、プロセッサ、マルチビューワ、ビデオサーバなどを組み合わせ、コンパクトな4Kライブ中継システムをイメージしたシステム展示を行う予定だ。

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NAB2014の出展概要とコンセプトについて話す、株式会社朋栄代表取締役社長 清原克明氏

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世界初公開となるマルチビューワ「MV-4200」

(以下、同社プレスリリースより引用)

<4Kソリューション展示>
「FOR-A for a 4K Future」をコンセプトに掲げ、高速度カメラ、スイッチャ、ルータ、プロセッサ、マルチビューワ、ビデオサーバなどを組み合わせ、コンパクトな4Kライブ中継システムをイメージしたシステム展示を行います。

<高速度カメラ>
■フル4K高速度カメラ:FT-ONE-OPT<新製品・NAB初展示>
世界初フル4K高速度カメラ「FT-ONE」の光ファイバー搭載モデル。ベースステーションFT-1BSとの組み合わせにより、映像信号だけでなく、電源、コントロール、ゲンロック、インカム、送り返しなど運用に必要なすべてのケーブルを光ケーブル1 本に集約。長距離の映像伝送が必要となる屋外中継、スタジオシステムカメラとして使用可能。

  • 米国 Government Video Expo 2013にて「Government Video Salute 2013」を受賞
  • 日本映画テレビ技術協会「第16回 経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)」、「第66回(2012年度) 技術開発賞」を受賞
  • 中国 BIRTV 2013にて「BIRTV Award 2013」を受賞(以上、FT-ONEとしての受賞)

■4K切り出しシステム:ZE-ONE<新製品・NAB初展示>
直観的なタッチパネル操作で、4K映像の中から任意のサイズで切り出しポイントを設定し、HDコンテンツとして出力することが可能。FT-ONEとの連携では、スロー再生時に複数のキーポイントに対して異なるサイズ(倍率)で切り出しポイントを設定でき、ズームインしながらのスロー再生など動きのあるズーム効果を実現。スポーツ中継のリプレイなどで今までにない表現を加えることが可能。

  • ・欧州IBC 2013にてTVB Europe誌「Best of IBC 2013」を受賞

<ビデオスイッチャ>
■1M/Eビデオスイッチャ:HVS-XT100/XT110“HANABI”
本体・コントロールパネル分離型モデルのHVS-XT100と、コンパクトな一体型モデルのHVS-XT110をラインナップ。フレームシンクロナイザ、リサイズエンジン、ワイプエフェクト、DVE、クロマキーヤ、DSK、スチル/動画メモリ、マルチビューワなど豊富な機能を搭載。また、WEBサーバ内蔵によりPCやタブレット端末からの各種コントロールも可能。アップグレードにて3G-SDIならびに4K(QFHD) 解像度でのスイッチングにも対応。

■1M/E~2M/Eビデオスイッチャ:HVS-390HS“HANABI”
フレームシンクロナイザを全入力に搭載、HDへのリサイズ機能、オーディオレベルメータ付きマルチビューワ、動画メモリなど多数の機能を実装するビデオスイッチャ。各種パラメータをタブレットPCなどから制御することも可能。

<ルーティングスイッチャ>
■ルーティングスイッチャ:MFRシリーズ<新製品・ラインナップ追加>
システムの中核製品として柔軟に活用が可能なルーティングスイッチャ。3G-SDI信号に標準対応し、クロスポイントのリンク機能により、4K(QFHD)だけなく8Kの信号切り換えにも標準で対応。

■リモートコントロールパネル:MFR-RUシリーズ<新製品・ラインナップ追加>
MFRシリーズのリモートコントロールユニット。用途に合わせて各種ラインナップ。新リモコンMFR-16RUW/32RUW/64RUWを含め、合計8機種を展示。

<マルチビューワ>
■4K/HD/SD/アナログ/PC混在高精細マルチビューワ:MV-4200<新製品・世界初公開>
4K(QFHD)入力、4K(QFHD)出力が可能なマルチビューワ。入力カードは3G/HD/SD-SDI/アナログコンポジットまたはHDMI/DVI-Iを組み合わせて実装が可能で、最大68入力8出力を実現。各ディスプレイへのフリーレイアウト表示はもちろん、オーディオレベル/タリー/時計/タイマー/タイムコード/ロゴなどの各種情報表示をはじめ、AFD対応自動アスペクト変換/ネットワーク動画転送/ネットワーク録画機能など豊富な機能を搭載。

■4K/HD/SD/アナログ混在高精細マルチビューワ:MV-1620HSA<新製品・NAB 初公開>
4K(QFHD)映像入力が可能なマルチビューワ。最大4系統の4K映像をモニタリング可能。カスケード接続により最大4台を連結した多画面表示にも対応。そのほか、3G-SDI LevelA/B混在表示やAFD信号による自動アスペクト変換など、MV-1620HSからの各種機能追加も実現。

■4Kモニタリング用ダウンコンバータ:MV-42HSA<新製品>
4K(QFHD)映像を通常のHDモニタまたはPCモニタに表示するためのモニタリング用ダウンコンバータ。通常のマルチビューワとしても利用が可能。

■3G/HD/SD/アナログ/PC混在高精細マルチビューワ:MV-3200
最大32入力4画面出力のマルチビューワとして利用が可能。フリーレイアウト、90度回転表示機能など自由自在なモニタリング環境を演出。

<プロセッサ関連製品>
■超解像4Kアップコンバータ:URC-4000<新製品・世界初公開>
HD映像をリアルタイムで4Kに変換できる超解像アップコンバータ。独自のI/P変換および解像度変換技術を新たに開発。時空間方向性補間により映像の時間・空間的な方向性を画素単位で高精度に検出してフレームを補間。さらにマルチスケール非線形エンハンサによりさらなる解像度向上を実現。

■マルチパーパスシグナルプロセッサ:FA-505<新製品・世界初公開>
5系統のアップ/ダウン/クロスコンバータを1Uの筐体内に実装したFA-1010姉妹モデル(5入力5出力)。FA-1010同様にFS機能、カラーコレクタ等をすべてのチャネルに搭載。

■マルチパーパスシグナルプロセッサ:FA-1010<新製品>
オールラウンド&ダウンサイジングをコンセプトに多チャネルルーティング (10入力10出力)を実現。FS機能はもちろん、カラーコレクタをはじめ、3G-Level A/B変換や各種ビデオ/オーディオ信号の変換も可能。アップグレードにて4K(QFHD)にも対応。

  • ・米国NAB 2013にてBroadcast Engineering誌「PICK HIT」、TV Technology誌「STAR Award」を受賞

■マルチパーパスシグナルプロセッサ:FA-9520<新製品>
全世界で高い評価を頂いているマルチパーパスシグナルプロセッサFA-9500をベースにデュアルチャネル化を実現。

■HD/SDフレームレートコンバータ:FRC-8000
スポーツ中継をはじめ、国際放送におけるフレームレート変換のデファクトスタンダードモデル。

■HD/SDフレームレートコンバータ:FRC-30
低価格でありながら動き補正変換も備えたフレームレートコンバータ。

■HD/SD高機能カラーコレクタ:DCC-7000
R/G/Bの3軸での色補正を大きく超える12色を軸としたパラメータを調整することにより、緻密な色補正が可能。専用ハードウェアによるリアルタイム処理が可能。黒レベルや色相も調整可能なほか、FS機能も内蔵。

■HD/SDビデオスタビライザ:IVS-710HS<新製品>
カメラで発生した映像の揺れを電気的に補正。カメラのパン、チルトの動きは維持したままブレのみを補正。収録済みVTRのブレ補正も可能。

<ファイルベース関連製品>
インジェスト・編集・送出ソリューション
■マルチチャネルクリップサーバ:MBP-500VS<新製品・NAB初展示>

マルチチャネル対応インジェスト&プレイアウトサーバ。2Uの筐体内に多チャネルの入出力/コーデック・高速ストレージ機能を搭載。省スペース化と高機能、高性能化を実現。

■Adobe Premiere ProプラグインFRC<新製品・NAB初公開>
定評あるフレームレートコンバータFRCシリーズのアルゴリズムをAdobe Premiere Proのプラグインとして提供。動き補正変換による高品質映像を実現。より高速なリニア変換にも対応。

アーカイブソリューション
■LTOビデオアーカイブレコーダ:LTR-200HS6<参考出展・世界初公開>

1台でLTOテープへのアーカイブ運用が可能なコンパクトレコーダにAVID DNxHDコーデック搭載モデルが新たに誕生。

■LTOビデオアーカイブレコーダ:LTR-100HS6<新製品・NAB初公開>
発売以来好評を頂いているLTOビデオアーカイブレコーダのLTO-6対応モデル。

■LTOサーバ:LTS-60<新製品・NAB初公開>
ビデオI/Oが不要なファイルベース運用に向け、小型化、ローコスト化を図った最新のストレージサーバ。LTRで好評の機能を継承し、プロキシ映像自動生成やパーシャルリトリーブなど、アーカイブに必要な各種機能を搭載。LTSだけで素材管理を実現するためのソフトウェアLTS-MAMの追加実装が可能。

■素材管理ソフトウェア:LTS-MAM<新製品>
MAM(素材管理)オプションにより複数のLTOテープの素材管理をLTS-50/60だけで実現。検索、閲覧はWEBブラウザ経由で自在にアクセス。IBM製LTOオートローダTS3100/3200とも簡単連携が可能。

<バーチャル関連製品>
■センサレスバーチャルスタジオ/RCGシステム:VRCAM3<新製品・世界初公開>
4Kカメラを用いて、カメラとCGが連動するバーチャルスタジオやRCGを低コストで簡単に実現したHDバーチャルシステム。4K入力を活かし、ズーム時の解像度の劣化を解消、また、クロマキー処理でも高精度のキー生成を実現。バーチャルスタジオだけでなく、HD切り出し映像によるRCGシステムにも対応。

<チェンジオーバースイッチャ・エンコーダ/デコーダ>
■IPチェンジオーバースイッチャ:IPS-6200(朋栄YEMエレテックス)<参考出展・世界初公開>
同一のエンコーダから出力された2系統の冗長回線のTS信号に対して常にエラー監視を行い、異常発生時、シームレスにもう一方へ切り替えて出力する、TSオートマチックチェンジオーバースイッチャ。伝送経路上のエラーによるリスクに対して、伝送経路を二重化することにより回線の信頼性向上をサポート。

■チェンジオーバースイッチャ:UFM-80TSCS/UFM-80SDICS
(朋栄YEMエレテックス)

エラー検出精度の高さが好評なモジュールタイプのチェンジオーバースイッチャ。TSタイプとSDIタイプの2モデルを用意。

■IPエンコーダ/デコーダ:IP-920/IP-9610ほか(協力:富士通株式会社)
米国にて販売総代理店となった富士通IPエンコーダ/デコーダを展示。4K、HEVCなど最新製品/技術を展示。

<超高感度カメラ>
■3板式超高感度カメラ:FZ-B3(フローベル)<新製品・NAB初展示>
3板式プリズムを搭載した3HbCMOS超高感度HDカメラ。色再現性と更なる感度アップを実現。暗い場所でも精密な色味の判別を求められる監視シーンに最適。

■超高感度カメラ:FZ-B1(フローベル)
2/3型HbCMOSセンサ採用の超高感度HDカラーカメラ。ノイズ低減により今まで困難だった暗がりの撮影を実現。内部フィルタ切り替えにより近赤外撮影も可能。

このほかにも多数の製品を展示致します。