米エレメンタル・テクノロジーズはNAB2014にて、次世代映像サービスに向けた、自社開発の映像処理技術とアプリケーションを紹介する(ブースNo.SU2724)。
4K/60pコンテンツのライブHEVCストリーミングおよびHEVC処理をした高品質なストリーミングをパナソニック4K UHDディスプレイに再生。従来だと4Kフレームを分割して圧縮処理を行うため、再構成する際に引裂、シーンチェンジやストリーム同期によるクオリティ劣化が懸念されるが、同社の技術ではフルフレームのまま符号化できるため、これらの関門を通らなくても済むという。更に一般展示では初の、リアルタイム4K/HEVC over MPEG-DASHも披露する。
VMwareとCitrix XenServerによる仮想化ビデオ処理、そしてクラウドとオンプレを並列利用し、ライブからVODストリーミングまでのワークフローを帯域負担を削減できるHEVC形式で行う。
また映像クオリティ比較もまとめてブースで見られる。H.264とHEVCエンコードの品質比較、HEVCコンテンツの8ビットと10ビットカラー深度の比較、4K/30pと4K/60p映像プロセッシングの品質比較をディスプレイする。最新の4K/HEVC対応SoCを実装したテレビ向けセット・トップ・ボックスを使ってストリーミング再生も行う。
展示会場では、アドビ、RED、GoPro、グラスバレーからブロードコム、STマイクロなど、映像クリエイション側からチップ開発のパートナーブースでもエレメンタル技術とインテグレーションしたアプリケーションが見られる。
(山下香欧)