オンライン小売大手の米Amazonがついに沈黙を破り、新しいストリーミングデバイス「Fire TV」を発表した。
Fire TVは、いわゆるTVセットトップボックスで、Apple TVやRoku、そしてChromecastスティックのジャンルになる。米ニューヨークで開催された発表会では、ピーター・ラーセン副社長が、以上の競合製品よりも3倍以上もパワフルな“最強のスペック”を持つと自賛している。
同製品はクワッドコアプロセッサと2GB RAMを搭載。デュアルバンド&アンテナWiFi(MIMO)も持つ。映像・音声については、1080pストリーミングをサポートし、Dolbyデジタルサラウンドの音声とともにHDMI出力される。Bluetoothでつながるリモートコントローラにはマイクが搭載されており、音声認識で検索ができるようになっている。
市場先行製品との大きな違いは、ゲーム専用のコントローラがオプションで揃っていることだ(39.99ドル)。Fire TVやKindle Fire独自のゲームタイトルを開発していき、今後、数千タイトルものゲームが楽しめるようになるという。オプションにゲーム用コントローラをつけているように、ゲームプレイでの優れたパフォーマンスが売り物。また、Apple TVのように独自サービスだけに固執していない。Netflixをはじめ、Hulu、WatchESPN、MLB、Crackle、MLB、Vimeo、NBAそしてYouTubeまで視聴できるようになっている。また、ストリーミング音楽サービスでは、パンドラからiHeartRadin、TuneInなど。
そしてウィスパーシンク(Whispersync)に対応し、視聴の最中にデバイスを変えても同じ個所から続けて見られるASAPという独自インターフェイスを持っている。
Fire TVは既に発表と同時に99ドルで米国内発売も開始している。日本での販売は未定。
(山下香欧)