今まで限定された開発者のみが入手できたGoogle Glass。ちょうど1カ月前には、限定数を1日だけ一般に販売するというイベント仕掛けに行動を移したGoogleだが、今度は在庫がある限り、「Glass Explorer Edition」を一般に販売するという。これはGlass Explorerプログラムの一環としており、正式的なリリースではないベータ製品である。一般販売がされるのは2014年末の予定。Google Glassの価格は$1,500ドル。

Google Glassが最初に一般の目に触れたのは2年前の春。同年の6月に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O」以降、2000台を製品化のためにアプリケーションを開発してくれるパートナー達に販売した。フェーズ2には更に8000台を販売し、以降は予約待ちリストに載ったプログラム登録者へ、微少ながら徐々に提供している。

開発者が様々なアプリを紹介

現在、Glass Explorerプログラムからさまざまなアプリが開発されており、最近ではiPhoneの支援機能から、GolfsightというAR技術とGPS機能を組み合わせたGolfスコアキーパーアプリや、Word Lensというスキャン機能でリアルタイムに観たものを翻訳するアプリなどが公開されている。

BI IntelligenceのアナリストによるGoogle Glassの展開予測は、2014年内に一般販売されれば、現行の価格でも2018年に2100万台の販売数に届く。

GoogleはGoogle Glassのほかにも、この春にAndroid Wearというウェアラブルデバイス向けのOSを開示している。

Andorid OSパートナーのAsus、HTC、LG、モトローラやサムスンなどがAndroid Wear対応のデバイス製品化を進めており、モトローラやLGでは既にこのOSを搭載したスマートウォッチを発表している（“Moto360”/“G Watch”）。このOSはマルチスクリーン展開を支援するさまざまな機能を発揮でき、音声コマンドでクロームキャストを制御してテレビ番組を楽しめたり、曲検索を行ってスマートフォンに再生したりできるとしている。

（山下香欧）