アクションカメラで一世風靡した米GoProは、ついに2014年5月19日(米国現地時間)、米証券取引委員会(SEC)へ当日の株取引終了後にS-1を提出した。

NASDAQ市場での株式公開を予定しており、シンボルは“GPRO”。同社は、新規株式公開において1億ドルの調達を目指しているという。GoProは2月にIPO公開の意思があることを発表しており、以来、株式市場の様子をうかがっていた。

S-1書類のGAAPでは、同社の2013年の売上は98億5730万ドルで、利益は6億570万ドル。過去2年間の売上は毎年約2倍のペースで成長してきている。またHero3 Blackモデルの出荷が何かしらの理由で遅れ、出荷数が昨年比11%ダウンの90万台だったことが報告されている。その事実もあり、今年の第1四半期には売上が23億5710万ドル、利益が1億1040万ドルで前年同期からは縮小している。

また、同社のカメラ出荷台数は、2011年が114万台、2012年が231万台、2013年が384万台。毎日6000以上のGoProを使用した映像がYouTubeにアップロードされており、同社のYouTubeチャンネルでは2000万PVある。

GoProはカリフォルニアが発祥の地だ。2004年、サーファーだったニック・ウッドマン氏が輸入サーフボードやベルトなどの販売利益からマッチ箱サイズの“アクション”カメラを作り、自分の知っている土地のサーフショップやイベントで販売していた。このアクションカメラは好評と共に噂で広まり、以後、投資家達と一緒に会社を設立、GoProブランドは猛烈な勢いで世界中に広まった。

(山下香欧)