Blackmagic Cinema Camera

Blackmagic Designの発表によると、「アメリカン・ヒストリーX」のプロデューサーであり、他にも数多くの映画やテレビ作品を手がけるジョン・ヘス氏による十数年ぶりの新作映画「Dead Men Float」の撮影に、Blackmagic Cinema CameraおよびBlackmagic Pocket Cinema Cameraが使用されたという。

「Dead Men Float」は、恐ろしい事件が起きた家に何年も残り続ける怨霊と、その怨霊が新しく引っ越してきた家族に及ぼす影響に焦点が当てられたホラー映画。今年中に世界中の劇場およびオンラインで上映予定。撮影のメイン・カメラにはBlackmagic Cinema Cameraが使用され、撮影するのが難しいアングルのショットには、Blackmagic Pocket Cinema Cameraが用いられた。

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Blackmagic Pocket Cinema Camera

ヘス氏はBlackmagic Cinema CameraとBlackmagic Pocket Cinema Cameraを使用してすべてRAWで撮影、13ストップのダイナミックレンジを活用することで、膨大な量のデータを収録し、DaVinci Resolveでのカラーコレクションを含むポストプロダクション・ワークフローの効率化に成功したという。

ヘス氏:Blackmagicのカメラは、私のクリエイティブな選択肢を大きく広げてくれました。Blackmagicカメラの持つクオリティーが最も大きく感じられたのは、映画の軸となる夜のシーンを撮影したときでした。私たちはカメラをISO(1600)に設定して撮影するだけで、素晴らしい夜のシーンが収録できたんです。過去、このような撮影においては、制作チーム全員で取り組み、莫大な予算を費やす必要があったんです。

撮影中は、カメラの持つ能力をフルに活用しました。いくつかのショットでは、シーンが実際に必要とするよりも5ストップ露出オーバーで撮影しましたが、RAW収録による膨大なデータ量のおかげで、最終的には素晴らしい映像を完成させることができました。