BBCはFIFAワールドカップの放送期間中、様々な4K放送技術を実証実験する。BBCによれば、DTT(地上デジタル放送)とインターネット技術の両方で一般家庭まで4K中継を届ける初の試みだという。

BBCラボ(リサーチ&開発ラボラトリ)は今回、英通信業社Arqivaと組んで、ブラジルから英国までの衛星伝送および国内での高速ブロードバンドを介して英国のラボまで現地中継を届ける。これら既存のインフラ経由でHEVCコーデックを使用しBBCラボにある認証済みの4Kテレビに再生する。

今回の意図は、衛星とIPを利用する次世代のBBCのOTTサービスiPlayerやハイブリッドキャストなど、今後商用として実用化されるだろう4Kライブストリーミングの最適化である。特にIP映像サービスで有効的な技術と考えているMPEG-DASHでの配信も実施する。

実証実験ではあるが、4Kテレビを保有する一般テレビ視聴者が体験することは残念ながらできない。BBCは今回、ソニー社がFIFAと提携して4K収録をするソースを提供してもらって行う。

(山下香欧)