Blackmagic Cinema Camera
Blackmagic Designの発表によると、レイチェル・ケインのベストセラー「Morganville Vampires」を原作とした新シリーズ「Morganville: The Series」の撮影に、Blackmagic Cinema Camera、Blackmagic Production Camera 4K、Blackmagic Pocket Cinema Camera、グレーディングにDaVinci Resolveが使用されているという。
「Morganville: The Series」のフッテージは、今年サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルのGeek&Sundryラウンジで上映された。同作は、テキサス州の小さな村が、ヴァンパイアに占領されてしまうというストーリー。「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」のアンバー・ベンソン、「ザ・メンタリスト」のロバート・ピカード、「バスターズ」のリンジー・サイデルらが出演する同シリーズは、フェリシア・デイやシェリ・ブライアントによるGeek&Sundryデジタル・エンターテイメント・ネットワークによる制作。
テキサス州ダラスを拠点とするLoud Picturesが同シリーズのプロダクション/ポストプロダクションを担当、同社のブレイク・カルフーン氏が監督、アラン・ルフェーヴル氏が撮影監督を務める。
同シリーズでカルフーン氏とルフェーヴル氏は、撮影のAカメラとして複数のBlackmagic Cinema Cameraを使用。カルフーン氏は、ドローン(無人飛行機)撮影などの空撮や限られたスペースでの撮影にはBlackmagic Pocket Cinema Cameraを、ワイドショットやMoVIを使用した撮影ではBlackmagic Production Camera 4Kを使用。
また、Blackmagic Cinema CameraにはツァイスのSuper Primeレンズを複数、Wooden Cameraのリグが数種類使用され、Blackmagic Production Camera 4KとBlackmagic Pocket Cinema Cameraは主に数種類のMoVIジンバルと使用されている。主にRAWで収録されたフッテージは、カメラからDaVinci Resolveに取り込まれ、ワンライトグレーディング後、編集用にProResで出力される。編集後は、XMLファイルが書き出され、オリジナルのRAWファイルを使って再度DaVinci Resolveでコンフォームし、最終的なカラーグレーディングを施してProRes 4444のマスターが作成される。
カルフーン氏:ドラマの「ブレイキング・バッド」のような雰囲気の、低アングルでワイドな画を沢山撮っています。今回はヴァンパイア・シリーズなので、暗いシチュエーションが非常に多いですね。Blackmagic Cinema Cameraは、今回の撮影で最高の働きをしてくれましたよ。
13ストップのダイナミックレンジとRAW収録がコンパクトなカメラで実現できるので、撮影の幅が大きく広がりました。800 ASAで撮影したんですが、映像の一番暗い部分でもディテールまで確認できるんです。このカメラの能力には撮影監督も驚いていて、非常に気に入っていましたね。
この4Kカメラにはスーパー35サイズセンサーが搭載されていて、視野角が非常に広いので、ワイドショットを沢山撮っています。また、4Kでの収録なので、それらのワイドショットのディテールも美しくキャプチャーできるんです。一方、Blackmagic Pocket Cinema Cameraはサイズが小さいので、様々なインサートショットに最適ですね。町の上空にドローンを飛ばせてコウモリの目線を撮影した時も、本当にうまく機能してくれました。カメラをMoVIジンバルとドローンに乗せて、空に飛ばしたんです。素晴らしい映像が撮れましたよ。
「Morganville: The Series」は、今年の秋からGeek&SundryのYouTubeチャンネルでオンエアが開始される。その他の配給も、今年中に発表される予定。