米Avidは、Media Composer | Softwareに新しい機能を追加したことを発表した。新機能は2014年7月31日より提供が開始されている。サブスクリプション・ライセンスユーザー、新規の永続ライセンスを購入したユーザー、スタンダードサポート(アップグレード)あるいはサポートプランに加入しているユーザーが新機能を利用可能。新機能の詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■タイムライン機能の向上により編集作をスピードアップ
  • セグメント内のどこででもShiftを押すと、隣接するセグメントのトリムローラーをすぐに追加・削除
  • トリミングする時に素材の端の開始点または終了点を表示する新しい「トリム終了点」インジケーター
  • ツールボタンでOptionクリックすることで、デフォルト設定を変更してフィラーを選択するかしないかいつでも変更可能。
  • ShiftとOptionキーを押しながらセグメントをドラッグ&ドロップすることでコピー可能。
  • 作成したタイトルをタイムライン上のトラックに保存。ビンにも保存可能。
■タイムライン上でクリップやトラックをON/OFF切り替え
  • 任意のビデオまたはオーディオクリップで右クリックすると、再生時に該当のクリップをミュート/アンミュートします。複数のシーケンスパターンを比較することができます。
  • タイトルシーケンス、ビジュアルエフェクト、編集処理など、様々なバージョンのトラックを作成し、再生する際に任意のトラックをアクティブまたは非アクティブにすることで、様々なパターンを試すことができます。
■AAXプラグインでクオリティの高いサウンドエフェクトやミックスを制作

最新のAvid製およびサードパーティ製64ビットAAXオーディオプラグインを使用して高品質なサウンドを制作できます。Pro ToolsとMedia Composerシステム間でシームレスなプラグイン相互運用が可能。

■DPXファイルを直接ワークフローに統合

Image Sequencerプラグインを使うと、トランスコードを必要せず、DPXファイルを直接Media Composerで読込み・書込み可能。

■3Dマルチカム編集

3Dステレオスコピック作業にて、マルチカム編集用にステレオスコピッククリップからグループ作成可能。S3Dクリップをグループに追加するだけで、基準となる画面のメタデータをMedia Composerのビン内で表示。

■複数のオーディオミックスダウンを自動生成

最終プロジェクトから、複数種類のオーディオミックスを簡単に作成。マルチミックスウィンドウから、ステレオ、5.1ch、7.1ch、モノ、音、エフェクト、ミックスといった様々な種類のアウトプット設定が可能。設定内容をテンプレートとして保存すれば、将来、テンプレートを再利用してミックスを簡単に作成できます。

■シンプルなAAFの包括的リファレンスファイルの作成

アンシラリデータはそのままの状態で、ビデオおよびエフェクトすべてをひとつのトラックにミックスダウン。新しいAAFファイルフォーマットの改善により、完成したシーケンスのリファレンスファイルが”軽く”なります。このフォーマットは、キャプションなどのアンシラリデータをそのまま維持しながらもビデオの数やオーディオトラック数を最小化します。この新しいエクスポートメニューオプションはQuickTime Referenceムービーの代わりとして活用いただけます。複数のプラットフォームへの配信が必要な場合に有効です。

■AMAでのMXF OP1a DNxHDおよびIMXのエクスポート

MXF OP1aラップされたDNxHD(HD)あるいはIMX(SD)ファイルをエクスポート可能。Avidとサードパーティ製品との報道ワークフローをさらに柔軟かつ効率化します。

■新しいARRI AMIRAカメラサポート

Color Decision List(CDL)および/または3Dルックアップテーブル(LUT)が自動で適用され、Media Composerで直接ARRI AMIRA素材をトランスコードをしなくても閲覧・編集可能。