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Blackmagic Designの発表によると、近日公開予定の「エクスペンダブルズ3」のアクションシーンの撮影にBlackmagic Cinema Camera EFが使用されたという。ASC(全米撮影監督協会)に所属するセカンドユニット撮影監督、ポール・ヒューヘン氏は、アクションの真っただ中にカメラを据え、カーチェイス、ボートチェイス、大掛かりなアクションシーンなどの臨場感溢れるショットを撮影した。
「エクスペンダブルズ3」は、シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ウェズリー・スナイプス、アントニオ・バンデラス、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、ケルシー・グラマー、ビクター・オルティス、ロンダ・ラウジー、ケラン・ラッツなどのキャストが集結した同作では、アクション、アドベンチャーが繰り広げられる。今回の敵は、かつてのエクスペンダブルズの結成メンバーであり、今では冷酷な武器商人となったコンラッド・ストーンバンクス。ストーンバンクスの目的はエクスペンダブルズの壊滅である。
ファーストユニット撮影監督であるピーター・メンジーズ氏は次のようにコメントしている。
メンジーズ氏:スタントカメラを探していた際、条件は最大限の解像度を得られ、ワークフローに組み込みやすいことでした。アクションシーンの解像度を、メインユニットの解像度に可能な限り近づけたかったのです。Blackmagic Cinema CameraのRAWイメージは、このサイズでこれほどの多様性のあるカメラとしては最高画質です。画像は非常にシャープで、ラチチュードも申し分ありません。
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メンジーズ氏:セカンドユニット監督のダン・ブラッドリーと私は、カメラをあらゆる場所に設置しました。Blackmagic Cinema Cameraの形状は、このような用途にぴったりでした。最小限のリグを組み、カメラを様々な車両にマウントしました。例えば、船、戦車、トラックなどです。最も派手なクライマックスのシーンでは、3台のBlackmagic Cinema Cameraを猛スピードで走る軍用列車の前部と両サイドに取り付けたのです。
また、Blackmagic Cinema Cameraは軽量なため、オートバイの前部およびサイドに取り付けることもでき、リグやケーブルが最小限に抑えられ、ライダーは安全に走ることができたという。
ヒューヘン氏:Blackmagic Cinema Cameraは操作が非常に簡単なので、スタントマンにカメラを持ってもらうこともよくありました。彼らはカメラを持って電車の上を走ったり、ジープの後部にしがみついたりしたのです。アクションの撮影現場では、軽量で使い勝手のよいBlackmagic Cinema Cameraを非常に重宝しましたね。
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アクションシーンの撮影という危険な状況下では、カメラが破損するリスクがあることをヒューヘン氏と撮影スタッフは理解していた。Blackmagic Cinema Cameraは小型なので、場合によっては保護用の金属製ケージに入れて使用することもできるが、それが不可能な場合は、そのまま取り付けて無事を祈る以外方法がなかったため、Blackmagic Cinema Cameraの価格も非常に重要なポイントだったという。
ヒューヘン氏:Blackmagic Cinema Cameraの採用を決めた際、その手頃な価格が重要なファクターとなりました。撮影期間を通して1台のカメラを破損してしまいましたが、そのコストは、私たちが撮影できたエキサイティングなショットを補って余りあるものです。
破損したカメラは、落下するエレベーターの底部に取り付けられていました。アクションと同時に、オンになったカメラは、エレベーターと共に9階分のシャフトを自由落下したのです。この落下でカメラ自体は壊れましたが、SSDは無事でした。SSDから映像を回収して素晴らしいショットを得られたのです。