フォトキナでカールツァイスからOtus(オータス)ファミリーの新しい中望遠レンズ「ZEISS Otus 1.4/85」が発表された。カールツァイスが“世界最高の中望遠レンズ”と謳うOtus 1.4/85は、Otus 55mm 1.4/55に続くシリーズ第二弾目。
Fマウント用のZF.2とEFマウント用のZEが揃う。ARRI/Zeissのようなシネマレンズを思わせる黄色のラベリングも今回のモデルのシグネチャー。レンズ構成は9群11枚で、Apo Makro(マクロ)プラナーを採用。
低分散ガラスが使用されたアポクロマート仕様で、ほぼ色収差がないレンズとなっている。画像上の明暗の移行部や特にハイライトにおいてほとんど色にじみ無く、軸上色収差を極限まで抑え込んでいるため、カラーフリンジも無いという。最短撮影距離は0.8m。フィルター径は86mmと、55mm F1.4(77mm)よりも一回り大きい。
レンズフードは標準装備の1.4/85 ZF.2 Otus
Flickrのライブラリーにてサンプル画像が揃っている。価格は米国で4490ドル。出荷は今月末からの予定。主な仕様は以下の通り。
- 焦点距離:85mm
- 絞り値:F/1.4~F/16
- 最短撮影距離:0.8m(31.50’’) – ∞
- レンズ構成:9群11枚プラナー
- 画角(対角/水平/垂直):28.24°/23.71°/15.97°
- 最も近接の撮影範囲:278,85mm×185,61mm
- フィルター径:M86×1.00
- サイズ(レンズキャップ含む):ZF.2 138mm/ZE 141mm
- ピントリング最大径:ZF.2101mm/ZE101mm
- 重量:ZF.2 1140g、ZE 1200g
- レンズマウント:ニコンF Mount(ZF.2)、キャノンEF Mount(ZE)
(山下香欧)