ティアック株式会社は、カメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサー「DR-70D」「DR-60DMKII」と、DR-70D専用アクセサリーパッケージ「AK-DR70C」を2014年11月下旬にTASCAMブランドより発売する。メーカー希望小売価格は全てオープンで、市場想定価格はDR-70Dが税抜33,000円、DR-60DMKIIが税抜22,000円、AK-DR70Cが税抜5,500円。

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DR-70D

DR-70Dは、4つのXLRマイク入力を搭載した4トラックリニアPCMレコーダー/ミキサー。録音フォーマットは16/24bit、44.1/48/96kHz(WAV/BWF)。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。ステレオマイクを内蔵しており単体でも録音が可能だ。内蔵マイクとXLRマイク入力を組み合わせることで、内蔵マイクでアンビエンス、XLR入力にはインタビュー用のガンマイクを接続するなど、セッティングのバリエーションが広がるとしている。

DSLRやビデオカメラでの動画撮影時の利用を意識した仕様となっており、カメラの音声とDR-70Dで収録した音声の位置合わせの基準となるスレートトーンを記録する機能や、DR-70D内でミックスされた後の音声をカメラへ出力するためのCAMERA OUT端子を装備している。カメラの出力音を入力しモニターするためのCAMERA IN端子も装備しており、ヘッドホン端子を持たないDSLRなどの音声モニタリングも可能だ。 141016_TEAC_dr-70d_p_left02

DR-70Dの側面。CAMERA OUT/CAMERA IN端子を搭載している

マイク入力音を増幅するプリアンプにはゲイン幅最大64dB、EIN(等価入力雑音)-120dBuのHDDA回路を搭載。4つのマイク入力はリミッター、ローカットフィルターを装備し、独立したゲイン調整が可能。一般のビデオカメラ用マイクに対応するステレオミニジャック入力も装備し、さまざまなマイクの組み合わせで合計4chの録音が行える。音質を左右するオペアンプにはTexas Instruments NE5532を採用し高音質化を図っているという。

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DR-70D専用サクセサリーのAK-DR70C

DR-70DのアクセサリーパッケージとしてAK-DR70Cも発売する。セット内容はカメラのアクセサリーシューへのマウントを可能にするシューマウントアダプター、カメラへの音声出力と音声モニタリングを両立する3.5mmステレオミニジャックケーブル2本、ファーウィンドスクリーン。

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DR-60DMKII

DR-60DMKIIは、「DR-60D」(2013年4月発売)の後継機種となる4トラックリニアPCMレコーダー/ミキサー。録音フォーマットは16/24bit、44.1/48/96kHz(WAV/BWF)。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。従来モデルからの改善点として、より小さい音の録音に対応するための“HI+PLUS”ゲイン設定が追加され、Highよりもさらにトリム最大値から+12dBのレベル引き上げが可能になった。また、DR-60DMKIIMK2とカメラでの同時録音を可能にするCAMERA OUT端子に出力レベルの異なる二つの端子が搭載され、入力レベルの異なる様々な機種のカメラに対応するとしている。その他、内部/外部バッテリーの自動切り替え通知なども追加されている。

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DR-60DMKIIの側面。ステレオミニジャック入力端子も装備している

入力音を増幅するプリアンプにはEIN(等価入力雑音)-120dBuのHDDA回路を搭載。コンデンサーマイクのためのファントム電源に加え、ミキサー等からの信号を入力する+4dBuラインレベルにも対応するXLR/TRS入力を2系統装備。ステレオミニジャック入力も装備し、合計4chの同時入力が行える。

レコーダー部は最大4チャンネルの同時録音に対応。記録メディアはSD/SDHCカード。CAMERA OUTを使用することで、DR-60DMKIIをミキサーとして使用し、カメラの音声トラックにミキシングされた音声を録音することも可能だ。

DR-60DMKII、DR-70Dともに電源には単3形電池(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)を4本使用する。その他にも、パソコンからのUSBバスパワーや、専用ACアダプター「PS-P515U(別売)」や、専用外付けバッテリーパック「BP-6AA(別売)」での動作も可能だ。