Harmonicは、2014年11月19日(水)から21日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2014」に出展する(ホール4 /No.4106)。メディアプロダクションからデリバリまでを担う最新技術と新しい収益を生むサービスを展開できる配信ワークフローなど、各主要製品とソリューションにて紹介する。
今春のNABにて発表した業界初のソフトウェアベース・メディアプロセッシング・プラットフォーム「Harmonic VOS」の新製品Electra Xシリーズは、バーチャル環境(VM)に組み込まれてメディア処理を行うエンコーダーシステム。3モデルが用意されておりXVMはソフトウェア、X2および4K対応スペックを持つX3はアプライアンスとして提供され、放送およびマルチスクリーン向けのリアルタイム・エンコーディングからブランディング、グラフィックス、そしてTSプレイアウトを実現する。
送出サーバ「Spectrum」シリーズは今回一般初公開となる最新バージョン7.7にてデモンストレーションを行う。新機能には、XAVC-I Class 100及びAVI-I Class 100のプレイアウトや、ハイパフォーマンス共有ストレージ「MediaGrid」への自動エクスポート・オプションなどが含まれる。「Spectrum MediaCenter」サーバでは、最大20chまでサポートするモデルMCP-2000Aの出荷を開始している。このモデルは32TB(1000時間/50Mbps)の実効容量を持つ。4K放送にもモジュール追加により対応予定ということで、今後伴う2K/4K放送の混在に備えスケーラブルに拡張していける。
MediaGridによる4Kでのコラボレーティブ編集ワークフローでは、MediaGridに10GbEイーサネット接続されたAdobe Premiere Pro CC及びFinal Cut Pro Xによる、4Kリアルタイム編集をデモンストレーションする。
またブースでは、パートナー企業とのタイアップデモとして、送出サーバに放送局向けのプレイアウト管理システム、チャンネルブランディング・プレイアウトのAPC、そしてVerimatrix社のCASシステム(VCAS)と、MUX/スクランブラ「Harmonic ProStream 9000」を組み合わせた、放送局向けPRO-CAM及び「ソフトCAS」を紹介する。
さらにUltra HD/4KシアターではHarmonicの最新圧縮テクノロジPURE EngineによるHEVC圧縮クオリティを確認できる映像をディスプレイする。
(山下香欧)