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パナソニックでの4K対応製品の1つとして、次世代ブルーレイディスク「ULTRA HD BLU-RAY」を再生できるプレーヤーの試作機を初公開した。次世代BDの規格で採用される予定の4K、High Dynamic Range(HDR)などの最新技術に対応したBD再生技術を同社が世界で初めて開発したという。
インターフェイスにHDMI2.0を搭載。次世代BD規格も決まっていない現在、今回お披露目された試作機も製品名がまだない
今回の試作機では、3層100GBのBD-Rに記録した4K映像(4Kp60/10ビット)を再生。コーデックにHEVC方式を利用することで、このBD-Rに4Kデータを記録できるようにした。さらに従来のBDが対応できるビットレート40Mbpsを大幅に超える100Mbpsまで対応でき、4K60pにHDR+BT2020による究極の映像クオリティを再現するという。
HDR機能についてのデモはシミュレーションで、HDRのメタデータを処理できる機能を持っている同社の新しい4K VIERAシリーズ「CX850」との構成のみで機能を発揮する。因みにCX850では、DCI-P3色空間カバー率98%(ITU規格122%)の特殊なLED/LCDパネルを採用し(55インチだと90%)、またTHX 4K認定のバッジも予定されている。
High Dynamic Range効果例(CX850上での比較シミュレーションデモ)
解像度/明るさ(ダイナミックレンジ)/色再現性の向上で、高次元の映像表示を実現
パナソニックは次世代BD規格を策定するBlu-ray Disc Associationの参入企業の1社であり、規格化を主導しながらブルーレイ関連の機器開発についても先導を切って行っている。次世代BDは今夏には規格が策定され、クリスマス商戦時期にはハード・ソフト共、市場投入されると業界では見られている。
(山下香欧)