アマゾンが劇場向けのコンテンツを手掛けることを1月19日に、傘下の制作会社アマゾン・スタジオの公式ブログで明らかにした。アマゾンが手掛けたオリジナルドラマ「Transparent」がストリーミングサービスとして市場初のゴールデングローブ賞を獲得したニュースから丁度一週間たった後だ。アマゾンはこの成功をばねにして、映画産業への進出を狙う。

アマゾンでは年間を通して12本のインディーズ映画作品を購入および制作していくという。製作費として各作品に5億から25億円を投資する。映画公開した後にはアマゾン・プライム向けにオンライン公開を行う計画。製作を主導するのは、「21グラム」や「マーサ、あるいはマーシー・メイ」「アイス・ストーム」などインディーズヒットを手がけ、数多くの受賞を手にしているテッド・ホープ氏。アマゾンでは引き続き、オリジナル性に富んだ品質のよい作品を探求するクリエイターを求めているとしている。

アマゾンはオリジナルコンテンツへの投資を強化しており、アマゾン・プライム動画サービス向けの短編番組の制作を、映画監督のウッディ・アレン氏に委託したことを公表している。これらアマゾンの動きは「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「Orange Is the New Black」で成功を収めたNeflixを追いかけているようだ。Netflixでもまた初の劇場版「Crouching Tiger,Hidden Dragon」を今夏にIMAXシアターで公開する予定。

(山下香欧)