アメリカでは4大スポーツの1つであるプロアイスホッケーリーグ(NHL)で、選手達がGoPro HERO4を装着して試合をする中継が1月23日から始まった「2015 NHL All-Star Weekend」で実施された。このオールスター戦は1月24日と25日に、NBCスポーツネットワーク、CBC、TVAスポーツで中継放送されている。
GoProはNHLおよびNHLPAと契約。スポーツ大リーグ団体と公式に提携するのは今回が初めてだという。NHLおよびNHLPA側とタイアップしてGoProのブランド露出が許される契約内容の一部には、NHLビデオコンテンツをGoProのYouTubeチャンネルなどで使用することができる。
NHL側でもVODを展開
リング上では選手と審判がカメラを装着し、それに加えてリンクの周囲にも取り付けられ、カメラからのPOVシーンが中継ソースの一部として盛り込まれる。中継の後でも、GoProで記録したフッテージはNHL契約放送局やNHL.comにも提供される予定。GoProは2015年シーズンを通して映像を撮影していく。ちなみにNHL側では、GoProを装着することは選手や審判に強制的な要請はしておらず、個人の意思に任せるとしている。GoProによる新しいカメラ位置からの迫力のあるシーンは視聴体験に付加価値をつけるものだけでなく、ホッケーチームにとっても試合分析をするための貴重なデータとなるようだ。
GoProは今月14日にVislink社とライブ用無線映像伝送システム開発で提携したことを発表しており、今回の中継放送でも共同開発のウェアラブル・トランスミッターが使われる。また冬季Xゲーム2015アスペンやAMAのモンスターエナジースーパーイベントの一部のライブ中継で起用される予定。
NHLでは昨年シーズンからGoProカメラを試験的に採用しており、トロントで行われた2回の試合ではヘルメットの前方方向に取り付け、また今年のプリシーズンでもバッファロー、デトロイトで行われた試合で2度ほど起用していた。
(山下香欧)