株式会社JVCケンウッドは、デジタルワイヤレスインターカムシステムWD‐D10シリーズとして、ポータブルトランシーバー「WD-D10TR」、ベースステーション「WD-D10BS」、ポータブルベースステーション「WD-D10PBS」を2015年3月下旬より発売する。希望小売価格は全てオープン、市場想定価格はWD-D10TRが税抜74,000円、WD-D10BSが税抜350,000円、WD-D10PBSが税抜95,000円。
ポータブルトランシーバー「WD-D10TR」(子機)
WD‐D10シリーズは、WD-D10TR(子機)とWD-D10BS(親機)のシンプルな構成で運用が可能なデジタルワイヤレスインカムシステム。WD‐D10TRは、本体サイズが高さ94mm×幅54mm×厚み20.5mmで、質量約118g(バッテリー含む)のコンパクトで軽量な設計となっている。5時間の充電で約24時間の運用が可能。
ベースステーション「WD-D10BS」(親機)
WD‐D10BSは、コントローラーとアンテナ機能を備えたベースステーションとして、子機を最大10台まで登録が可能。リンク機能により親機を最大4台まで接続でき、エリア補完/拡張に対応するとともに、屋外に対応した防塵・防水(IP54)性能を装備。また、外部機器の音声入出力を備え、通話のモニタリングや構内放送も可能だ。
移動型ポータブルベースステーション「WD-D10PBS」
建設現場/イベント会場など屋外でのグループ作業や屋外カメラ中継など、親機を固定できない、または常時電源が取れない場所での使用向けに移動型の親機となるポータブルベースステーションWD‐D10PBSもラインアップ。Wi-Fi環境に影響されない音声通話用規格1.9GHz(DECT準拠方式)を使用しており、無線LAN機器が設置または持ち込まれるような場所でも干渉されにくい運用が可能。また、デジタル暗号化により秘匿性を高めており、盗聴なども防ぐことが可能だという。
その他の特徴として、最大64台までの子機を通話の受信のみに使用できるリスニングモードや、お客様との会話を優先するために一時的に音量を下げる音量アッテネート機能を搭載。現在の通話グループを表示するグループLEDや、一斉通話などのよく使う機能を割り付け可能な機能ボタン、各ボタンを操作した際に設定状況を案内する「音声ガイド」を装備している。内蔵マイクの使用で本機のみで通話することも可能だ(スピーカーは非搭載)。