株式会社JVCケンウッドは、4K解像度で映像記録・再生が可能なハンドヘルドタイプの業務用4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY‐LS300」を2015年3月下旬より発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税抜46万円。

GY‐LS300は、AltaSens社が新開発した4K対応Super35mm CMOSセンサー(総画素数約1,350万画素)を搭載しており、4K(3840×2160)で24/25/30pの記録・再生が可能。H.264コーデックで4K撮影時には150Mbpsの高解像度記録、HD撮影時には50Mbps4:2:2の記録に対応する。レンズマウントには、マイクロフォーサーズシステムマウントを採用しており、対応するマイクロフォーサーズレンズであれば、アイリス、フォーカス、ズーム、光学手ブレ補正といった機能を本体から操作可能。マウントアダプターの使用により、EFやPLマウントのシネマレンズ等にも対応。

同社独自のバリアブルスキャンマッピング技術の搭載により、レンズ有効径がセンサーサイズ未満の時でも、スキャンサイズを変更することで最適なセンサー領域を設定可能だという。「Super35mm」「マイクロフォーサーズ」「Super16mm」などのさまざまなレンズに対応。

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SDHC/SDXCメモリーカード2枚でリレー記録、デュアル記録、バックアップ記録が選択可能

記録メディアはSDHC/SDXCメモリーカード。カードスロットを2基搭載し、リレー記録、デュアル記録、バックアップ記録の3つの記録方式が選択可能。ビデオフォーマットは、MPEG‐4 AVC/H.264(4K/HD/SD/Web)、AVCHD(HD/SD)、ファイルフォーマットは、QuickTime(MOV)とAVCHDに対応する。また、デジタル出力としてHD/SD SDI端子とHDMI端子を装備。3G対応のSDI出力や、HDMI端子からは4Kを含めた外部出力が可能。非圧縮フルHD映像信号と音声信号をSDI端子とHDMI端子から同時に出力することも可能だ。

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ネットワークアダプター端子の搭載により、モバイル端末でのリモート操作が可能

ネットワークアダプター端子を装備し、カメラへの直接接続、またはアクセスポイント経由で各種モバイル端末によるリモートビューイングに対応。REC/PAUSE、フルオート、ズーム、アイリス、フォーカス調整等のカメラ操作や、ゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランス等の詳細設定も各種モバイル端末からリモートコントロールが可能。ネットワーク経由で映像(HD/SD/Proxy)・音声のストリーミングが可能だ。クラウドサービス「Zixi」や、「Ustream」によるライブストリーミングにも対応している。

またJVCケンウッドは今回の新製品発表にあわせ、2月19日に同社丸の内ショールームにて開催されたGY‐LS300の体験会イベントでは、新製品GY-LS300の説明や、オリンパス社のマイクロフォーサーズレンズ「M.ZUIKOレンズ」の紹介が行われた。

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GY-LS300の説明を行う株式会社JVCケンウッド 光学&オーディオセグメント クリエーションBU 商品企画部の山田宏氏

JVCケンウッドの山田氏より、GY-LS300の主な特長である、Super35mm CMOSセンサー、マイクロフォーサーズシステムマウント、バリアブルスキャンマッピング機能などの紹介や、バリアブルスキャンマッピング機能のデモが行われた。

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バリアブルスキャンマッピング機能により、レンズ有効径がセンサーサイズ未満の時でもスキャンサイズを変更して、最適なセンサー領域を設定可能だ

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GY-LS300とATOMOS社のSHOGUNも動作確認済みとのことで会場に展示されていた

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会場にはJVCケンウッドの体験会では初となるミニスタジオが用意され、実際にGY-LS300で撮影することができた

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マイクロフォーサーズレンズ「M.ZUIKOレンズ」の紹介を行うオリンパス イメージング 開発本部 光学開発部 加藤茂氏

GY-LS300の推奨レンズとしてオリンパス社製ミラーレス一眼専用設計レンズ「M.ZUIKO」が挙げられており、オリンパス イメージング株式会社の加藤氏よりM.ZUIKOレンズを動画撮影で活かせるポイントについての解説が行われた。加藤氏によると、今まで静止画撮影向けにレンズを開発してきたが、今後は動画撮影向けのレンズもどんどん開発していく予定で、今後ラインナップも拡大していくようだ。

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M.ZUIKOレンズも展示されていた

なお、JVCケンウッドは来る2月26日(木)に、GY-LS300の機能や特長の紹介、機能デモンストレーションを行う「GY-LS300新製品セミナー」を開催する。会場は東京・半蔵門のPROGEAR半蔵門セミナールーム。なお、参加は無料だが事前の登録が必要だ。詳細や申し込みは以下の案内ページより。
http://info.system5.jp/proseminar/archives/9437