Blackmagic Designの発表によると、2014年カンボジア国際映画祭のオフィシャルセレクション作品映画「Inside the Belly of a Dragon(原題)」の撮影にBlackmagic Pocket Cinema Cameraが使用されたという。

「Inside the Belly of a Dragon」は、イアン・ウィギンズ氏により、Blackmagic Pocket Cinema Cameraを使って、カンボジア王国で全編ロケ撮影された。同作は、アイルランドの有名な道化師ヒュー・W・ブラウン氏の発見と回復の旅路を追っている。

ウィギンズ氏は、これまでDSLRで撮影していたが、友人の家でBlackmagic Pocket Cinema Cameraの映像を見てその品質に感銘を受け今回の「Inside the Belly of a Dragon」を同カメラで撮影することを決めたという。

ウィギンズ氏:今回の作品で私が意識していたことは、可能な限りシネマライクなルックを作成するということでしたが、Blackmagic Pocket Cinema Cameraでキャプチャーできるディテールとダイナミックレンジは非常に優れていましたね。

また、優れた被写界深度が得られることも、Blackmagic Pocket Cinema Cameraを選んだ大きな理由の1つです。カンボジアは非常に魅力的な国です。私は、すべてのシーンをできる限りシャープなルックにしたいと考えていました。非常に素晴らしい背景をぼかすことに意味はないですから。

ウィギンズ氏によると、Blackmagic Pocket Cinema Cameraの自動フォーカスおよびピーキング機能が、ショットの設定に非常に役立ったと言う。また、アパーチャーをスピーディに設定するために、まず自動アパーチャーボタンを使ってから、F値をクリックして最適なアパーチャーに調整した。ウィギンズ氏は、ロケ先でもラッシュを簡単に確認してMacBook Proで効率的に編集及びグレーディングできるよう、すべてのフッテージをProResで収録した。

ウィギンズ氏:Blackmagic Designのカメラは、イマジネーションさえ持っていれば、誰にでも素晴らしい映像を作る可能性をもたらしてくれます。つまり、新米のフィルムメーカーであっても、大手と対等に渡り合うチャンスがあるのです。実は、非常にエキサイティングなドキュメンタリーの制作を5月から始めようと計画しているので、次の段階へステップアップして、4Kモデルを購入しようと考えています。