Blackmagic URSA EF

Blackmagic Designの発表によると、新しいTVミニシリーズ「Gallipoli」の撮影にBlackmagic URSA EFおよびBlackmagic Production Camera 4Kが使用されたという。同番組のオープニングムービーにも、Blackmagic URSAが使用されている。

「Gallipoli」は、第一次世界大戦でも最も悲惨な戦いのひとつとなったトルコ沿岸地への部隊の初上陸から撤退までを背景に、兵士たちの生活が描かれている。コディ・スミット=マクフィー主演で、監督にグレンディン・アイヴィン氏、撮影監督にジャーメイン・マクミッキング氏を迎えた「Gallipoli」は、戦争が男女に与える感情的・身体的な影響を描き出し、圧倒的なアクションシーンを通して戦争と兵士たちの物語を伝える。

同TVミニシリーズの雰囲気を演出するため、アイヴィン監督はドラマの全体像を表現することを目的とした、視覚的に美しいオープニングムービーを作成。そして同監督は、このオープニングタイトルのシーケンスの撮影にBlackmagic URSA EFカメラを選択した。

アイヴィン氏:オープニングのシーケンスは、視聴者を感情的に引き付けるようなものにしたかったんです。私は、シンプルかつ美しいアイデアを考え出しました。水槽に水を入れ、そこに植物油、インク、子供が学校で使う絵の具を落としたんです。そして水槽の上にキャストやアクションシーンの写真を投影し、様々な質感が渦巻くように動かして、投影したイメージに深みを加えました。シンプルなアイデアですが、その中でいくつかの複雑な印象を表現したかったんです。スローモーションで、高画質なフッテージを撮影する必要がありました。

アイヴィン監督は、ベーシックなスタジオ環境、最低限の照明/機材を使用して、シーンをProResで収録を行った。

アイヴィン氏:URSAで撮った素材は、複雑な質感が水槽の中で形成され、視聴者がCGと見間違うようなイメージになりました。私たちはCGを一切使用しておらず、完成品で見られるほとんどの映像はカメラで撮影したものです。

視覚的に非常に美しいシーケンスが出来上がりました。これを見た人は、もっと複雑で、費用のかかる作業で作成されたと思うことでしょう。URSAのおかげでこの作業が実現しました。URSAは簡単に使用できるだけでなく、ポスプロでの柔軟性、驚異的な画質を提供してくれました。

アイヴィン監督はすでに数年間にわたってBlackmagicのカメラを所持しているが、URSAを使用するのは今回のオープニングムービーの撮影が初めてだった。

アイヴィン氏:水槽のあるスタジオに入って初めてURSAを見たとき、それが今までに見たカメラと大きく違うことに気づきました。特に、URSAの側面にある大きなスクリーンは、他のどのカメラでも見たことがありませんでした。しかし、使い始めて15分くらいして、「どうしてすべてのカメラにこういうスクリーンが付いていないんだろう?」と思い始めたんです。この大きなスクリーンは非常に便利で、私の今後の仕事に不可欠なものになると思います。

アイヴィン監督はBlackmagic Production Camera 4Kを使用して、多くの戦闘シーンで使用するCG用のVFXプレートを撮影した。同監督は撮影カメラマンのジョン・ブラウリー氏とトルコの海岸にカメラを運び、荒涼とした地形でVFXプレートを撮影した。

アイヴィン氏:渓谷の壁や崖の上までカメラを持って行き、必要な高解像度のショットを撮影できました。他のカメラでは持って上がれない場所に登り、大自然の中で素晴らしい4Kフッテージを収録できました。他のフッテージと完璧にマッチする映像を、簡単に持ち帰ることができたんです」と、アイヴィン監督は最後こう結んだ。