システム構成例
NECソリューションイノベータは今月24日、対象物の動きに合わせて投影する可動型プロジェクターと3Dセンサによるジェスチャー認識を組み合わせた新たなユーザインターフェイスを実現するインタラクティブプロジェクションシステム(IPS)を開発したと発表した。
利用イメージ
このIPSは、従来バーチャルリアリティで追求している、人間がITの仮想空間の中に入り込むような感覚とは逆の考え方を持つ。IPSでは、可動型プロジェクターと被写体認識ツールを連携させた追跡投影により、投影した映像を指や手のひらを使って操作できる。
活用シーンの例として、飲食店が提供する映像コンテンツを店内のテーブルの上に投影し、そのテーブルに座った利用者が指や手のひらで操作したり、ショールームで複数の汎用プロジェクターを使用してプロジェクションマッピングを行い、部屋全体を現実的仮想空間にすることで使い勝手やデザインの変更など、指や手のひらを使って操作することができる。
NECソリューションイノベータは今後、本システムの実用化に向けた機能強化を行っていき、1年以内に現実的仮想空間体験サービスとして提供を開始する予定という。
本システムは、3月3日(火)から6日(金)まで、東京ビッグサイトにて開催される「リテールテックJAPAN 2015」で展示される予定。
(山下香欧)