写真左よりP3T(送信機)、P3RA(受信機)、P3R(受信機)
ヒビノインターサウンド株式会社は、同社が取り扱うShureのインイヤーモニターシステム「PSM300 Stereo Personal Monitor System」を2015年3月19日より発売する。
PSM300は、新周波数帯域に対応したモデルの-L18(630~654MHz)、-M18(686~710MHz)の2モデルと、B帯専用モデルの-JB(806~810MHz)の合計3モデル。B帯専用モデルはShure初のB帯インイヤーモニターとして、ステレオ最大6系統の多チャンネル運用を実現。免許不要のB帯ながらバンド編成にも十分なインイヤーモニター環境を提供できるとしている。新周波数帯域対応モデルはボディーパック型受信機に堅牢なメタルシャーシを採用。専用充電池SB900を使用可能な他、調整可能なリミッター、2バンドイコライザー、視認性の高い液晶ディスプレイなどを搭載している。
受信機P3RA(新周波数帯域モデル)とP3R(B帯専用モデル)の違い
同社のPSM1000/900の音質を継承しており、音声の処理は24bitデジタルで行う。FM方式のアナログ伝送を採用することでレイテンシーのないワイヤレス伝送を実現。音声の圧縮にはShure独自のARC(Audio Reference Companding)を採用。音声レベルに応じて比率を変えて圧縮するため、ワイヤードに匹敵する音質を獲得しているという。
また、正確な定位感を持ってモニタリング可能なステレオモードのほか、ステレオをモノラル2chとして伝送し、アーティスト側でミックスバランスを自由に調整可能なミックスモードを装備。ボーカルパートと楽器パートを個別に入力してアーティストごとに好みのバランスでモニタリングするなどが可能だ。同一ソースの音声信号をモニタリングする場合には受信機を無制限に増設でき、チャンネル設定には会場内の電波をスキャンし、空いているグループ/チャンネルを検出する周波数自動検索機能や、設定したグループ/チャンネルをボタン1つで受信機に転送する赤外線リンク機能がある。
※新周波数帯域に対応したモデル、B帯専用モデルで名末尾の「-XX」が変化する
SB900、SBC100-J、PA411以外は希望小売価格はオープン、市場想定価格は以下の通り。
- P3T-XX 市場想定価格:税抜45,000円前後
- P3RA-XX 市場想定価格:税抜54,000円前後
- P3R-JB 市場想定価格:税抜42,500円前後
- P3TRA-XX 市場想定価格:税抜98,000円前後
- P3TR 市場想定価格:税抜82,500円前後
- P3TR-112GR 市場想定価格:税抜85,500円前後