サイバーエージェントとテレビ朝日は3月31日、共同出資による動画配信事業会社およびニュースチャンネル事業会社の設立について、同日に基本合意したと発表した。設立する2社の新会社は、サイバーエージェントの連結子会社となる。

新会社の株式会社AbemaTV(アベマティーヴィー)は、サイバーエージェントが60%、テレビ朝日が40%の出資の割合で4月中に設立を予定する。資本金は3億円。同社はスマートデバイス向けネイティブアプリとして、コンテンツプロバイダ、放送事業者と連携をとり、様々なジャンルの専門チャンネルを有するサブスクリプション型(定額制)動画配信プラットフォーム「Abema」を展開する。

もう1社の新会社はAbema上で提供するニュース専門チャンネルを運営していく。会社名はまだ決まっておらず、こちらも4月中の設立を予定する。出資比率はサイバーエージェントが51%、テレビ朝日が49%。コンテンツはテレビ朝日の保有する報道取材を取り込んでOTT用に編集、制作を行うほか、ニュースコンテンツのオリジナル企画も行っていくとしている。

サイバーエージェントはまた、昨年12月にエイベックス・デジタルと共同でサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスの開発および運営する新会社「AWA株式会社」を設立している。こちらは今春にもサービスを開始する予定で進めている。

(山下香欧)