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NetflixがCES2015で公開したHDR対応プレミアムコンテンツに引き続き、Amazonでも同社のプライム会員向けの動画配信サービスPrime Instant VideoサービスでHDRに対応したコンテンツを提供することを明らかにした。
今回のサービスの展開はイギリス、ドイツ、アメリカで年内に始める予定。HDR対応といっても、コンテンツ制作側からエンコード、そしてデコードして再現するテレビディスプレイメーカー側まで全てに依存する話である。現在、Amazonはハリウッドのスタジオとディスプレイメーカーと計画を進めているという。HDR対応のコンテンツのタイトルについては開示されていないが、HDR対応コンテンツ視聴に追加料金はかからないとみられる。
NetflixはCES2015でオリジナル番組「マルコ・ポーロ」のHDR対応版を、LGの4K OLED TVで再生していた。また今後HDR対応コンテンツの制作としてソニーもタイアップしていく。
HDRを業界に提唱した先駆者はDolbyだ。映像のダイナミックレンジを大幅に拡大する高画質化技術「Dolby Vision」を実装したリファレンスモニターPRM-4220(パルサー)を開発し、忠実なカラーダイナミックレンジを実現する。またDolby Visionを啓蒙していくにあたりパートナープログラムも展開しており、コンテンツ配信側としてAmazon Prime InstantとNetflix両サービスも、HDR対応コンテンツに加えてDolby Vision対応コンテンツを提供するプレミアムサービスを検討している。
(山下香欧)
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