グラスバレー株式会社は、同社のノンリニアビデオ編集ソフトウェア「EDIUS」シリーズ最新版「EDIUS Pro 8」を2015年6月26日に発売する。メーカー希望小売価格は、EDIUS Pro 8通常版が税抜59,800円、アップグレード版が税抜24,800円、アカデミック版が税抜24,800円、 優待乗換版が税抜34,800円。2015年4月1日から7月31日にEDIUS Pro 7(通常版/アップグレード版/アカデミック版)の正規日本語版を購入したユーザーはEDIUS Pro 8へ無償アップデートが可能だ。無償アップデートの方法については同社Webサイトで6月下旬に案内予定としている。

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EDIUS 8
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EDIUS 8は、ノンリニアビデオ編集ソフトウェアとして初めて、キヤノンの4Kビデオカメラ「XC10」(2015年6月中旬発売予定)に採用される新しいビデオフォーマットXF-AVCに対応。動画・静止画のコンテンツを統合管理するための新たなアプリケーション「GV Browser」も搭載している。GV Browserは、デジカメ、スマートフォン、ウェアラブルカメラなどのコンシューマー製品に加え、XDCAM、P2、XAVCなどのプロフェッショナル用カメラフォーマットのメディアにもネイティブ対応。各コンテンツにはコメントやレーティングなどのメタデータを登録でき、簡易的な操作で検索可能だ。GV Browserで登録した内容はEDIUS 8のソースブラウザー上にも表示される。

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GV Browser
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従来バージョンでは、エンコード時にのみ使用されていたIntel Quick Sync Videoハードウェアアクセラレーションを、編集時(デコード時)にも使用できるようになった。4K編集のための十分なプロセッサ性能を持たないラップトップ環境において、4K 30p/24pのH.264素材の編集を行う場合などにパフォーマンスが向上するとしている。その他にもユーザービリティの向上や最新のOSとの利用を想定した新GUIを搭載。Blackmagic Design社製Desktop Video 10世代のハードウェアなどにも対応している。EDIUS 8の対応OSはWindows 7 64-bit(Service Pack 1以降)またはWindows 8/8.1 64-bit(32-bit版のWindows 7/Windows 8、およびWindows Vista/XPでは使用不可)。2014年第4四半期にはWindows 10にも対応予定だ。

またEDIUS 8は、「EDIUS Pro 8」と「EDIUS Workgroup 8」の2種類が用意されているが、EDIUS Workgroupは、放送局におけるニュースや制作番組の編集を対象としており、ターンキーシステムとして提供される。アセットマネジメントシステムの「GV STRATUS」との連携だけでなく、各社のメディアアセットマネジメントツールやサーバー製品と連携して利用可能だ。EDIUS Workgroup 8を搭載したターンキー製品は2015年第3四半期に出荷開始予定。