YouTubeで4320p/8Kの解像度を持つビデオクリップが公開できるようになった。第一弾は6月7日に公開された「Ghost Town in 8K」(7680×4320@24p)。

YouTubeでは2010年から8K解像度のビデオに対応できる環境はあったとしているが、画質選択で4320p/8Kのラベルがつけられるようになったのは、この数日内である。

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また映像制作側や視聴者側の環境については別の話だ。現在、8K再生に対応できるのはGoogle Chromeブラウザのみ。HTML5の恩恵でMPEG-DASHアダプティブストリーミングとなっている。YouTubeは3月に、HTML5の対応および4Kp60の再生ができるようになったばかり。しかしハイフレームレートの4Kビデオ再生でさえも厳しい一般利用者の視聴環境では、8Kビデオの再生は皆無といったところだ。

「Ghost Town in 8K」はRED EPIC DRAGON 6Kで撮影し、映像クリップをAdobe After Effectsでスケールアップしたり、またはクリップ同士をつなぎ合わせる編集を施して7.6Kサイズの作品として仕上げている。

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「Ghost Town in 8K」と同じ制作者が3年前に4Kビデオに挑戦した際のチュートリアル。「Ghost Town in 8K」制作も同様の方法で行ったという。近々、8Kでの編集技がYouTubeで公開される予定

マスターは8K解像度を持つ作品。YouTubeへは4K解像度にダウンコンバートしてアップロードしている。撮影カメラはニコンD800。YouTubeが8Kに対応したことで、こういった作品も改めて8Kで登場するかもしれない

(山下香欧)