株式会社ズームは、プロ向けマルチトラックフィールドレコーダー「F8」を2015年7月下旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込み15万円前後。

F8は、ロック付きの2系統XLR/TRSコンボジャックを採用し、EIN-127dBu以下、最大入力ゲイン+75dB、+4dB入力に対応。最高で192kHz/24bitのPCM録音が可能。インプット1~8と、これらを2ミックスしたL/Rトラックで最大10トラックまで同時録音が行える(サンプルレート192kHz時は最大で8トラックの録音が可能)。

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本体側面部分。8チャンネルのプリアンプを搭載

通常の録音と同時に、異なる入力レベルで別のファイルに録音するデュアルチャンネル録音も行える(インプット1~4)。デュアルチャンネル録音の入力レベルを下げておくことで、想定外の大音量で通常録音が歪んだ場合も差し替えることが可能だとしている。10dBのヘッドマージンの搭載により通常のリミッターより歪みにくく、信号を設定したスレッショルド以下に抑えることができる。搭載されている発振器により、24時間で誤差0.5フレーム以内のタイムコードを生成可能。

100mW+100mWの大出力ヘッドフォン端子に加えMAIN OUT1/2, SUB OUT 1/2も搭載しているため、ビデオカメラなどに音声信号を送りながらのモニターも行える。インプット1~8のプリフェーダー/ポストフェーダー信号を自由に出力にルーティングすることもでき、ミキサーとしても使用できるという。

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本体側面部分。記録スロットを2基搭載しており同時録音が可能

記録フォーマットはMP3とWAVで、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。記録スロットを2基搭載しており、2枚のメモリーカードに同時録音が可能。パソコンとUSB接続することによりカードリーダーとして、また最大8IN/4OUTのUSBオーディオインターフェイスとしても利用できる(Windowsはドライバーが必要)。電源は電池(単三電池8本)、ACアダプター、外部DC電源が使用でき、ファンタム電源(+24V/+48Vに対応)の供給も行える。その他にも、ボイスメモに便利なスレートマイクの内蔵、規定レベルを確認できるスレートトーン機能、入力ごとに設定可能なディレイ、最大6秒のプリ録音などの機能も搭載している。なお、インプット1/2のかわりに、同社のマイクカプセルも利用できる。

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本体背面部分