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ライカやカールツァイスと並び、レンズメーカーとしてブランド力のあるシュナイダー・クロイツナッハ社は、企業全体の生産性の見直しを図る上で現行のフィルム&写真と、イメージングシステム事業セグメントに並び、精密工学部門を設立したことを発表した。また合わせてコンパクトカメラとマイクロフォーサーズ(MFT)レンズの開発・生産を終わらせることを明らかにした。
同社は2011年にマイクロフォーサーズシステム規格グループに賛同し、2012年のPhotokinaでは3モデルのマイクロフォーサーズレンズを発表し、ミラーレスカメラ向けのレンズを開発していく意思を見せていた。しかし経営群から生産コストを正当化するだけの市場売上が見込めないという声が高まり、今回の決定に至ったようだ。
同社は写真および映画投影レンズを専門に産業光学と精密機械分野も手掛けている。新しく設けられた精密工学部門は独自光学専門家の専門知識を集結し、光学系の重要性が増している自動車、セキュリティ、そして医療技術産業に焦点を当てて進めていく。フィルム&写真事業では引き続きプロフェッショナル分野のレンズやフィルターの開発、生産を行っていく。
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事業ライン別売上高(百万ユーロ)
(山下香欧)
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