Blackmagic Designの発表によると、株式会社テクノマックスが4Kシステムとして、DaVinci Resolve Studio、Teranex Express、UltraStudio 4K、DeckLink 4K Extreme 12GなどのBlackmagic Design製品を4Kシステムとして導入したという。
テクノマックスは制作技術業務、送出技術業務、ポストプロダクションを行うテレビ東京系列の総合技術会社。テレビ東京、BSジャパンをはじめ、他の地上波局やBS局に番組の技術を提供している。同社は4つの事業所を有し、そのうちのひとつであるテクノマックスビデオセンターに、編集・グレーディング用にDaVinci Resolve Studio、I/OデバイスとしてDeckLink Extreme 4K 12GとUltraStudio 4K、ビデオプロセッシングのTeranex Express、ルーティング用のSmart Videohub 20×20およびSmart Control、Mini Converter SDI Multiplex 4Kを導入した。
写真左:株式会社テクノマックス 編集技術部 鈴木智大氏写真右:株式会社テクノマックス 営業本部ビデオセンター長 小島壯介氏
同社ビデオセンターには編集室が6室あり、報道、バラエティ、スポーツ、音楽番組などの作品を手がけている。営業本部ビデオセンター長 小島壯介氏は、DaVinci Resolveの導入について次のようにコメントしている。
小島氏:4Kを訴求する目的で、関連会社と協働で4Kコンテンツを制作するプロジェクトがありました。その際に、データマネージメント部分も弊社で担当し、DaVinci Resolveを使って、撮影データのクローン作成を行っていました。今後のファイル化、高解像度化への移行を踏まえて、4K対応の設備を構築する必要性を感じていました。また、4K制作ではグレーディングを無視できません。すでに無償版は使っていましたし、DaVinci Resolveの評判を聞いていたため、コントロールサーフェスを含めたDaVinci Resolveシステムの導入を決めました。
同社のDaVinci Resolveシステムは、MacとWindowsシステムが切り替えられるようになっている。Mac ProにはThunderbolt対応のUltraStudio 4Kが接続されている。そこからMini Converter SDI Multiplex 4Kを介して分配用にSmart Videohub 20×20に接続され、Videohub Smart Controlを使用してプログラマブルに切り替え操作ができるようになっている。4K60pワークフローのためのHP Z840にはDeckLink 4K Extremeがインストールされている。この出力はTeranex Expressに接続され、Mac Proの出力と同様、Smart Videohubに送られている。
同社編集技術部の鈴木智大氏は、DaVinci Resolveについて次のようにコメントしている。
鈴木氏:ノンリニア編集ソフトウェアも使っていますが、DaVinci ResolveはタイムラインなどのGUIやキーボードショートカットもこれまでの編集ソフトのいい部分を受け継いでデザインされていて、初めてDaVinci Resolveを使う人でも、抵抗なく使えます。また、メディア、編集、カラー、デリバーと、ページが分かれており、シンプルなステップで作業しやすいと思います。
今後の4K制作は高解像、高フレームレート化に加え、広色域や高ダイナミックレンジを上手く使った映像表現が重要になってくると思われます。Blackmagic Design製品を有効に活用し放送業界に貢献していければと考えています。