Adobe After Effects CCのプラグインとして登場したビデオスタビライザー・ソフトウェア「ReelSteady」を紹介する。
ReelSteadyは、元ILMのビジュアルエフェクツを担当していたスタッフが開発した、Adobe After Effects CCのプラグインで、プロシューマー向けに8月末に正式にリリースした。直感的なユーザーインターフェースを持ち、非常に優れたスタビライズ効果がつけられるとして、GoProユーザーを始めアクションビデオ制作者たちの間で広がりを見せている。
GoProカメラで撮ったフッテージをベースにアナライズするようになっていたが、今はカメラやレンズを選ばず、広角レンズを使って撮ったフッテージでも対応可能。ジンバルを使わずに撮った手ブレありきのシーンや、ドローン空撮で大きなブレがあるシーンに、Adobe After Effects CC上で高度なスタビライズ効果を施せる。
RED EPICで撮った素材のローリングシャッターを除去する
高度なローリングシャッター現象除去、レンズ歪み補正、出力解像度に対してカスタム調整が行えるようになっている。レンズ歪みやキャリブレーション値はプリセットとして登録しておけるので、同じカメラとレンズの組み合わせで撮った映像データを処理する場合に便利だ。GoProカメラに関しては既にプリセットデータとして同梱されている。設定を施しレンダリングを行った後に再生してみて、効果がかかっていないフレームやブレがまだ残っているフレーム間だけ再レンダリングを掛けて修正することで、より完成度が高いスタビライジングを行えるようになっている。
AfterEffectのマスキングツールを使ってスタビライズしたい部分だけに施すことができる
またAfterEffectsのカラーコレクションツールを使ってスタビライズでトラッキングするのに必要な情報を抽出したり、無駄な情報を消したりすることでより高度なスタビライズ結果を得ることができる。
現在、ReelSteadyのバージョン1のプリオーダーが399ドルとなっている。透かしがつくがフル機能が使える、30日間の無償トライアル版も用意されている。
(山下香欧)