在京民放5社(日本テレビ放送網株式会社、株式会社テレビ朝日、株式会社TBSテレビ、株式会社テレビ東京、株式会社フジテレビジョン)は、広告付きで無料動画配信するキャッチアップサービス「TVer(ティーバー)」を10月26日に開始した。

TVerでは、在京民放5社の約50番組をマルチデバイスでキャッチアップ視聴できるサービス。番組前にストリーミングされる15秒広告を2本視聴することで、番組を無料で観ることができる。広告を飛ばして番組を視聴することはできない。民放キー局各社は、1週間につき10番組から15番組程度を放送終了後から次回放送まで期間限定で提供している。全局連携テレビ情報アプリ「ハミテレ」に掲載されている情報も提供されており、番組関連の情報も得られる総合テレビサイトとなっている。

そのほかに絞り込み検索機能や、マイリスト機能も実装している。開始当初はPCのほかiOSおよびAndroid OSの携帯デバイスで専用アプリを通して視聴可能。タブレットデバイス向けのアプリは今後公開予定となっている。

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アプリでは10秒のスキップモードが使える

またTBSテレビは、本テレビポータルサイトの開始に先駆け、一週間の無料キャッチアップ視聴サービス「TBSオンデマンド無料見逃しキャンペーン」を10月1日から「TBS FREE by TBSオンデマンド」へとリニューアルして、広告付き無料配信の運用を開始している。

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OTTサービスが浸透している米国では、Huluが9月から広告を挿入しないフリー広告のサービスプランを開始した。新サービスの月額料金は従来よりも4ドル高い11.99ドル。もともと広告フリーのサービスを展開しているNetflixの月額料7.99ドルに比べても高めの金額設定になる。三大OTTサービスの加入者数トップはNetflixの4,000万人。2番手のHuluはその半分以下の800万人と言われている。

(山下香欧)