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DJIからOsmoが発売された昨年10月に、FILMPOWERからも4Kジンバルカメラ「ROXOR(ロクサー)」が発表された。ROXORは電動3軸ジンバルと4Kカメラが一体になったタイプで、実機の一般公開が行われないまま昨年末にはプリオーダー分が出荷されている。来週から米ラスベガスで始まるCES2016にて一般公開されることになっているので、改めて製品を紹介する。
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ROXORは、ソニーの有効画素数1020万 1/2.4型BSI CMOSセンサーExmor Rを採用している。8群8枚のレンズ構成で非球面レンズを採用しており、スポーツカメラに見られるような樽型の歪曲収差がない光学設計になっている。絞り解放値はF2.8で、露出はAE機能を持ち、露出補正の範囲は±2段である。デジタルズーム機能も持つ。
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ビューファインダーとしてカメラ部位の反対側にHD 2″TFT(960×480)が実装されているのが特長。内蔵のWi-Fi経由でスマートフォンの専用アプリからカメラ設定やコントロールができるようになっている。オーディオ機能には、マイクロフォンとスピーカーを内蔵している。
ROXOR Gimbal Camera Motion 1080@60P
ROXOR Gimbal Camera 720@120P[Slow Motion] Original Video
ROXOR Gimbal Camera 4K Original Video
静止画は2000万画素(Osmoは1200万画素)、動画は4K(3840×2160)/10fps、1440p/30fps、FHD/60fps、720p/120fps、480p/240fpsまで。静止画や動画は32GBのmicroSDカードに記録する。残念なことに、4Kでのフレームレートは10fpsまでとなっており、公開されているサンプルビデオでもカクツキが気になる。せめて15fpsの精度まで実現できるよう、今後の機能向上を期待したいところだ。静止画のドライブモードにはバースト(高速連写)3fps/5fps/10fpsや、セルフタイマー撮影といった機能が指定でき、動画ではタイムラプス撮影(0.5秒から1秒/3秒/5秒/10秒/30秒/60秒)を行うことができる。
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ROXORの初期出荷は、キャンペーン時の注文分として昨年のクリスマス前に完了している。現在もプリオーダー中ではあるが、キャンペーン価格(199ドル)は終了しており、正規価格の399ドルで受け付けている。
(山下香欧)
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