米アラバマ州のMOFILY社が世界最小・軽量な防水ライフカメラと謳ったYoCamが、キックスターターで目標の10倍以上の約84万ドル(約9,800万円)という資金獲得を成功させている。プリオーダー数を含めて支持者は3,537人を集め、YoCamの出荷は3月を控えている。

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現在、ボディカラーは黒と白の2色が用意されている

今までの類似製品にない特長として、水深6mの防水機能、そして手ぶれ補正機能、HDRにP2Pのインターネット接続を挙げている。誰もが意識するであろうGoProカメラと比較するならば、カメラボディが防水になっている点からGoPro HERO4 Sessionが近い。

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サイズは高さ8.4cm×幅3cm×奥行2cm、重さは55g。センサーやレンズについては開示されていないが、画素サイズが2.0ミクロンとなっている(GoPro HERO4 Sessionは1.37ミクロン)。開放絞り値はF2.0、視野角は140°となっている。静止画は4M/8Mで、バーストモード(連続撮影:秒3/5/10コマ)やディレイショット(3/10秒)が用意されている。画解像度は最大2.7K/30fpsまで。ハイスピードは720pで120fpsまで。またタイムラプス撮影も可能(3/10/30/60秒ごと)。

MoSteadyスタビライザー

ワンプッシュで撮影できる簡単な操作から、アクションカメラという位置づけよりも、ハンディな日常カメラの方にウェイトを置いている。例えば、色々なマウントアクセサリーを利用して、車のダッシュカムや室内監視カメラとして活用できる。ビデオの際にシャッターボタンを2秒押して5/10分のループ撮影モードにすれば、車のダッシュカムになる。P2Pのインターネット接続を使って、YoCamを監視カメラとしてスマートフォンから監視できる。またシャッターを2秒間押し続けてライフ・ログ・プリセットモードにすれば、数秒ごとに自動撮影するという機能を発揮する(5/10/30/60秒)。

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撮ったデータをただ保管し続けるのではなく、専用アプリを用いてアルバムを作成しソーシャルでシェアすることができ、プリントショップでアルバムとして印刷オーダーができるようになっている。

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さまざまな用途へと繋ぐアダプターと“Anybar”ポールマウント

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Anybarでバッテリーを一緒にマウントして長時間の撮影も可能

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クランプ、マグネット式も用意されている

価格はプリオーダーでYoCamに32GB microSDカードをつけて200ドル以下。MODIFY社の設計、開発部門を主に台湾に置かれている。YoCamの生産ラインにはFoxconnが提携しているようだ。

(山下香欧)